――前回のリベンジから始まります。
暗いとどこに道があるのかわからなくなりますが、明るいと峠に続く道をすぐ発見。
右写真の下の道を突き進むと、左写真の砂利道に入って狭き道に後悔します(笑)。
この廃校のすぐ左側に道があったようです。暗いときは気付きませんでした。
舗装された狭い山道をひたすら進んでいくと、お地蔵さんが見え出します。
ここが、六十里越街道の十王峠です。車を1~2台停められます。
十王とは閻魔大王のことなのですが、かつては十王堂もあって、閻魔大王木像と地蔵が立っていたそうです。現在、閻魔大王木像は注連寺に、地蔵は大日坊に安置。
ちなみに、ここまでが俗界で、これより先が聖域とされていたようです(聖域から上ってきてしまいましたが)。
おお 錫杖から聖なる光が
新たなお地蔵さんが、今でも行きかう人々を見守ってくださっています。
ただでさえ狭いですからね。
昔は皆歩きだったので、峠を越えることは命がけでさぞ難儀されたことでしょう。
気になるポストを開けるとその中には――
わ~い スタンプ、スタンプ~
しかも良き構図
気に入ったので思わずいっぱい押しちゃいました(童心)。
見晴らしも最高です。
月山もよく見えます。
そして足元をよく見ると、何やら階段が……。
街道の「下道」のようです。徒歩の人はここを通るのでしょうか。
昔の人たちも通ったであろう古道。
道路の「上道」に出ました。
この近くにイタヤ清水があるようです。そこには是非行っておきたかったのです。
ちょっと下った先のガードレールが切れている部分が怪しいと行ってみると、ドンピシャ!
街道はこの先へ続いているようでした。ガイドブックだと場所がわかりにくく苦労しました。
森の中を颯爽と突き進みます。ある日~森の中~熊さんに~出会わない♪
……ことを祈りながら(いつもの心の祈り)。20分ほど歩くと、分岐点へ。
しかし、目的のイタヤ清水は、直進したすぐ目の前。
あった~ ここに来たかったのですよ~
これが見たかったのですよ~
可愛い~ この小ささがとってもラブリー。
この癒しの水場の六地蔵は、人が六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六界)のどこに生まれようと、それぞれの世界に地蔵がいて救い導いてくれるという祈りの発露。
名前の由来は、近くにイタヤの木があるからとも、水が冷たくて飲むと歯が痛くなるからとも。
この日はほとんど水が流れていませんでしたが。
むしろ涸れる寸前……?
まぁ、飲む勇気はありませんけれども(^^;)。
あ、ここの清水を飲む際には、六地蔵に水を6回かけてから戴くのが慣わしだとか。
もうちょっと冒険してみたくなったので、先ほどの分岐点の階段を上って先へ進んでみます。
いざ、身も心も大自然とひとつに!
ドングリやトチの実などが、秋らしくていいですね。
枯葉も山の賑わい。木のトンネルも潜ってどんどん先へ……。
緑まぶしいブナ林。しかしここで、バキバキ……ガサガサ! という不気味な獣音(?)がしたので、それまで軽快に進んでいた私の足取りもピタリと止まりました。ある日~森の中……。
そろ~りそろりと、元来た道を戻りました(もっと先に進みたかったのに~)。
風や天狗の仕業だったのかもしれませんが、ここは安全第一で。
大日如来様~。
神秘的。
それでは、車に乗って山を下ります……あ、車来た。
眼下に、溜まった水が見えます。
あさひ月山湖とダムです。
ここにも神社がありますが素通りし、注連寺も通過。
あさひ月山湖のダムのコンクリートも見えます。
重力式コンクリートダムですね。
先日放送していた『ブラタモリ』でもダムが話題になっていました。