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丸池・牛渡川からも近い「サンセット十六羅漢」(お食事処/湧水を使ったラーメンが美味)の駐車場に車を停め、
歩いて2~3分の展望台へ向かいます。
こちらは別の日の写真ですが……。
旧・国道7号線(現・国道345号線)の上に架かる橋を渡ります。
展望台へ到着。
日本海へ沈みゆく太陽と、飛島。
展望台からは『十六羅漢岩』も見下ろせます。
十六羅漢岩が、水産庁「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれました。
吹浦海禅寺21代寛海和尚が、日本海の荒波で命を失った漁師諸霊の供養と海上安全を願って1864年造佛を発願し、地元の石工たちを指揮、5年の年月をかけて明治元年22体の磨崖仏を完工しました。16の羅漢に釈迦牟尼、文殊、普賢の両菩薩、観音、舎利仏、目蓮の三像を合わせて22体。これだけの規模で岩礁に刻まれているのは日本海側ではここだけといわれ、歴史的にも貴重な資源です。眺望台には歌碑や句碑がありすばらしい夕日や飛島が望まれる名所です。また、毎年、海水浴シーズンとあわせて夜間はライトアップされ、供養祭も行われます。
~ 遊佐町役場ホームページより ~
ここには、16体の羅漢像(左上)と、6体の佛像+1体の獅子像(下段)があります。
それでは下りてみましょう。全部廻れるかな……?
途中、分岐点があり、国道の真下の岩場にも続いているのですが、
まずは正面に見える羅漢岩へ……。
向かって左から――、⑬第十三尊者(いんがだ)、
①第一尊者(びんどらばらだーじゃ)、⑨第九尊者(じゅばか)。
横から見ると、実は離れています。
次に、向かって中央から――、(1)釈迦牟尼仏(しゃかむにーぶつ)、
右下の(5)目連(もくれん)、左側に(4)舎利弗(しゃりほつ)と、(2)普賢菩薩(ふげんぼさつ)。
さらに右端に(3)文殊菩薩(もんじゅぼさつ)と、(7)獅子(しし)。
よく見ると、あの岩場のてっぺんにも像があります。
⑯第十六尊者(ちゅだはんたか)。
天を見上げて祈り続けているのでしょうか。
さらにあの東屋のほうへ行くと――、
(6)観音菩薩がお目見え。
うっすらと見える月とのショットもいいですね~。
ただし、道はここで行き止まり。
奥の漁港近くには、神聖な夫婦岩『出羽二見』も見えますが、そちらは後ほど。
およそ20㌔離れた酒田北港と、酒田共同火力発電所も見えます。
それでは最初の分岐点へ戻って、国道の下へ――。
実はこれらは約10万年前、鳥海山が噴火して流れてきた溶岩(安山岩)に彫られています。
また何か見えてきました。
左から――、
④第四尊者(すびんだ)と、
右の⑭第十四尊者(ばなばす)と、
後ろに⑤第五尊者(なこら)。
先へ進みます。
道幅も狭く、足場も悪くなってまいりました。
このまま行けるところまで行きます。
先行き不安になりながらも、
排水溝をまたいだその先には――、
⑥第六尊者(ばだら)と、⑩第十尊者(はんたか)。
まだまだ行きまっせ~!
……と、意気込んだのも束の間、み、道がありませぬ~~~っっ!!
さすがにこの段差を飛び降りて、よじ登る勇気もないので、ここにて断念。
せめて梯子でもあれば……。
横を見れば、保護用に造られたのでしょうか、巨大な穴(囲み)もありました。
⑫第十二尊者(ながせな)と、
もっと右側に⑧第八尊者(ばじゃらぶたら)がいるようなのですが……見えず。
あの奇岩の先にも、あと5体の羅漢像(⑪②③⑦⑮)がいるみたいなのですが……無念。
――ひととき、夕日を眺めてから、
では、戻りま~す。
飛島と船。
至るところに句碑もあります。
十六羅漢岩を後にし、次に向かうは『出羽二見(でわふたみ)』――