――去年の8月と9月に2回、行って参りました。

 

 

 

 

・ ご開帳の過去記事<コチラ

・ 善宝寺の過去記事(2012Ver.)<コチラ

 

 

 

北駐車場に車を停め、砂利道を進むと見えてくる、善宝寺鉄道記念館(閉館中)。

 

 

1929-1975年まで開業していた湯野浜線(鶴岡駅~湯野浜温泉駅の計7駅)の「善宝寺駅」の駅舎として活用されていたようです。毎年5月5日には鉄道模型大運転会を開催、構内には車両モハ3系が保存。……とはいえ、現在ではご覧のように荒廃が進んでいます。

 

 

涸れっぱなしの噴水のマーメイド(やっぱり龍女?)も干からびそう。せめて水を……。

 

 

それでも視線はいつだって善宝寺。水があろうとなかろうと見守ってくれているのですね。

 

 

 

 

海の守護・龍神様のお寺なので、主に漁業に関わる県内外の方々が参詣に訪れます。

 

 

善宝寺については何度か触れてきたので、今回説明は極力省きますね。

 

 

 

 

 

 

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総門。

 

 

 

 

鶴岡市出身の藤沢周平氏も、作品の中で善宝寺について少々触れています。

 

 

 

 

……元のタイトル?

 

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山門。

 

 

韋駄天。

 

 

 

毘沙門天。

 

前から思っていたのですが、この2体の像の雰囲気(特に木の感じが)がなんか違うなぁと異質に感じていたら、元は羽黒山にあったもののようです。やはり木(気)が違う……?

 

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五重塔は、魚燐一切の大供養塔。

 

 

 

 

海に現れた仏と、空を飛び交う天女として見るならば、

海と空に出現したUFOと、それに乗る宇宙人にも見えてくるから不思議です。

 

 

 

 

 

龍神様のおな~り~。

 

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弥勒堂。

 

 

こちらも異質な感じがします。

 

 

 

 

何が異質なのかというと、頭部と胴体の石が異なっていることがおわかりでしょうか。

 

 

摂津の国の信者から船で運び込まれたこの菩薩像は、頭部と胴部を別々に作って船に乗せようとしたところ、誤って頭部を海の中へ落としてしまいます。仕方なく胴部だけを運んで、頭部は改めて作り直したそうです。

 

 

藤沢周平・作『龍を見た男』によると、秋田県の小砂川石を集めて作ったとあります。

(写真は、秋田県にかほ市小砂川地区)

 

 

周りのお地蔵さんも、羽黒山にあったもののようです。廃仏毀釈で川に沈められようとしていたところを、当時の住職さんが譲り受けてここに安置したようです。

 

 

お地蔵さんは全部で7体。

 

 

 

 

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善宝寺の前身である「龍華寺」に由来した名の庵。

 

 

善宝寺の始祖・妙達上人

 

 

妙達和尚が頓死し、日も良くなかったため7日間葬らずにいると、7日目に生き返った。

その間、和尚は閻魔王に会い、「衆生に功徳を与えよ」と言われ、帰されたという。

 

 

閻魔様を始め、この中にある物々しい数の像たちが圧巻ですが、今回は閉まっていました。

 

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そういえば先ほどから、「7」が出てきますね。7駅、7体、7日。

 

 

石段を上って本堂右手の――

 

 

御守札授与所から中に入って、500円を払います(龍王殿の秘仏ご開帳の拝観料)。

 

 

あ、お魚さん!

 

 

入り口で、最初に出会う蛇紋石①。

 

 

 

 

 

すりこ木棒。

 

 

蛇紋石④。

 

 

左は古い絵ですね。そして右は、かの有名な人面魚?(でも赤い線は入ってなかったような)

 

 

蛇紋石②。

 

 

これがここで一番大きい蛇紋石。そして、海亀さんもいました。

 

 

蛇紋石③。

 

 

中庭を眺めながら、お茶も自由に飲めます。

 

 

あらゆるものが、龍か蛇にも見えてきたり……。

 

 

 

 

蛇紋石⑥。ツヤッツヤキラキラ

 

 

 

 

感癒殿(石段を上って正面に見える建物の中)

 

 

蛇紋石⑤。

 

 

いつもは放光堂(龍華庵の後ろの建物)の中にある「龍頭観世音菩薩」も、特別展示。

 

 

「双龍図」も観音様を守る姿で飾られてあったそうですが、この日はなくて残念。

 

有名な「王昭君図」も、実はこの善宝寺の収蔵物(見れませんでしたが)。

 

蛇紋石⑧。触らずにはいられない、うろこ部分(ザラザラしていました)。