かつて暴れ川だった立谷沢川は、荒ぶる龍神に見立てられていました。

  
月山を水源とし、山あいの湧水とも溶け合う、名水百選にも選ばれた清流ですが、
その昔、「羽黒のみたらし(清めの水)」として尊ばれ、上流には修験の秘所もあります。

 
砂金も多く採れた所で、現在でもこの先の上流で砂金堀り体験が行われたりしています。

  
そして次に向かう神社は、羽黒修験の拝所ともなっている神社でもあります。
科沢地区にあるこの滝の沢橋を渡ると――、

  
右手にチェーン着脱所が見えてくるのですが、

  
その手前に右折する道があり、そこから入っていきます。
 
  
川沿いの砂利道をガタコト揺られること2~3分。途中で見えるこの小屋も素通りします。

  
到着~。

  

 
 
  
御瀧(みたき)神社。 <祭神> ミズハノメノミコト
 
  
ここから山中へ入っていくと、羽黒山へと通じます。

  
ここは古くから現在に至るまで、羽黒山伏の回峰の行場(山駆け)・秋の峰修行の拝所の一つなのですが(「中台の拝所」)、採金者たちの祀る鉱山の神・金山彦神への信仰も一緒に捧げられていたようです。

  
また以前は、不動明王を祀る「中台不動堂」と呼ばれ、
平安時代の名僧・慈覚大師円仁作の鉄の不動尊(3.5メートル)が安置されていたそうです。

こんな伝説もあるようです――

昔、このお堂の堂守りが外出した留守に、訪ねてきた信者があった。
応待に出てきた小僧が、そうめんを用意してくれたので喜んで食べていると、堂守りが帰ってきた。
「お留守中に、とんだご馳走をいただきました」と信者が礼を述べると、
「ここには私一人しかいないのに、小僧がもてなしたとはいぶかしい」と堂内を調べた。
すると、不動様の御手にそうめんがかかっていたので、
「不動様が小僧の姿を借りて給仕をしたのであろう」と、堂守りは言った。
それ以来、この不動様を「そうめん不動」と呼び奉ることになった。


  
社殿の背後の崖からは、室町時代に作られたらしい青銅製正観音立像も出土。

他にも「中台の滝」または「三階の滝」と呼ばれる滝もあり、
かつてこの滝の中段の老杉の枝に、「天狗の腰掛」と呼ばれる巨石もあったとか。
滝の岩肌の点在する穴は「龍の剣彫り」と呼ばれ、

不動明王の使令である竜王が昇天するとき、

尾の先にある剣を突き立てた跡だとも……(この手の話も結構どこででも聞かれますね)。

  
一瞬、龍に見えた木。

  
ブナ林ならぬブナ龍。

 
六地蔵も祀られ、釈迦入滅後の無仏世界の安穏を見守ってくれています。

  
それでは戻ります。

  


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  
工藤沢地区。月の沢龍神街道沿いの龍神プレート

 
No.9でしょうか。
 
  
道路を挟んだ向かいにあった池。
 
  
コイが悠々と泳いでいます。どなたかが飼われている池なのでしょうか。
以前通りかかったときには、子供たちが池を眺めたりして遊んでいました。
 
  
その近くにある古峯神社へ。

同地区内には2つめの叶宮もあるのですが、場所がわからず断念。
 
  

 

  
向かいの山が平らだったので、以前は城やら誰かの館でもがあったのかなと想像。
平泉より逃れてきた徳尼公が身を潜めていた庵跡の大イチョウ
それに貝塚もその辺(妹沢地区)にあるのですが、詳しい人がいないと難所過ぎて断念。

  
ノバトはよく電線で見かけます。

  
鳥メロメロ星人(自称)としては、ノバトちゃんも気になります。 

  
もっふり感がカワイイ。

ハート (/ω\)