羽黒山有料道路料金所のすぐ右手に、このような美しい池があります。
二夜の池呼ばれています。
5つの沢水が集まった池で、すぐ北の権現森(兎森)からも水が流れてきているのですが、
池に映る月の名所でもあることからその名が付いたそうです。

その権現森の中に、今回目指す神社がございます。

  
神社へは、池の右手の『休暇村 羽黒』の横から入ってゆけます。

  
いつも沢山の車が停まっているんですよね(写真は去年の8月のものですが)。
月山などに登る・登った方々が宿泊しているのでしょうか。

   
キャンプ場もございます。そしてスキー場も。

 


  
神社へはここから入ってゆきます。駐車場のすぐわき。

  
大山祇(づみ)神社。
この山の神様、一体どんな神様かと申しますと、イザナギとイザナミの子でもあるのですが、
ヤマタノオロチ退治に出てくる爺さんと婆さんの親だと言った方がわかりやすいでしょうか(笑)。

「二見の池」と書いてありますが、「二夜の池」が正解でしょうか。 
それとも昔はそう呼ばれていた? どっちでもいい?
まぁ、この神社も「権現森神社」だったり「山神社」だったり「大山祇神社」だったり、
時代と共に色々な呼び方をされているようですから、どっちでもいいのかもしれません。

  
A~Cコースがあるようですが、神社へ行くには最初だけコース外となります。
今回私は、BコースとAコースを進みます。

  


  
それではレッツラゴー。

  
距離はどのくらいあるんだろう、熊さんには遭遇しませんようにと祈りながら登っていくと、
5分ほどで何か見えてきました。
え、まさか……。

  
そのまさかでした。あっという間に到着~(ノ´▽`)ノ あれ~。

  


  
正面に階段があったので、下からも写してみることに。

  
しばし、森の静寂と雰囲気を堪能してから……、

  
先を進みます。

 B
Bコースに入っています。

  


  


  


  
池が見え出してきました。

 

なんだろう、ヘリポート?(笑) 羽黒山有料道路の料金所も見えます。
 

  


  
再び、二夜の池。

  


  
鏡のように映る風景もいと美し。

  
あ、アオサギ。池の魚を狙っているのでしょうか。

 
それともあ・た・し? ……あいたたた! 栗が飛んできた!(ウソ)

  
月山ビジターセンターは道路を挟んで向かいにあります。
ここを直進すると、月山山頂へ向かう道路へ通じています(月山山頂へ往来するバス↑も頻繁)。
月山の神の使いが兎という繋がりもあるようですが、かつてここには兎も沢山いたそうです。

 


  


  


  


  
白い蓮華も可憐。

  


  
極楽浄土ですな~。

  


  
名月や 煙りはひゆく 水の上   <嵐雪>
述懐を 承まはらん いち羽鴨   <呂茄>  

ここで詠われた俳句(『三山雅集』より)。

  
池の反対側に飛んで、場所を移動させたアオサギちゃん。

  
ずっと右向きだったアオサギちゃんが……、突然左向きに!(ただそれだけw)

  


  
そういえばAコースに入っていました。Cコースはここを登って直進ですが、

 
Aコースの舗装された遊歩道を駐車場に向かって進みます。
すると、神社の前(スタート地点)に出ます。

  
おや、どの神様の使者でしょうか。

  
こうして山に猫が捨てられることによって、
兎などの野生動物が減ってしまったとも言われているようですが……。

  
 栗も地面に落下、自らを捨てたのでしょうか(子孫を残すために)。


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月山ビジターセンターの中にも入りました。
ここで様々な資料をいただいたのですが、
秋の皆既月食の観察会が催されるとのことで(※去年の話です)、
館長さんが観測会を池でするかこのセンターの駐車場でするか迷っているという話をされました。
その後、どっちでやったのか気になります(私は参加できず)。

  


 

伝説によると――

兎は古くから月山神のお使い、あるいは月の精とされ、
地上の兎は全てメスで、月に住む兎だけがオスなので、雲がなく明るい年ほど、
沢山の子供が生まれるのだという。

また、宋の時代の言い伝えに、兎は仲秋の名月(旧暦8月15日の満月)を見て受胎するのだという。

『今昔物語』に、猿、狐、兎の3匹が力尽きて倒れている老人を助ける話がある。
猿は木の実を集め、狐は魚を捕って老人に与えたが、
兎は何も採れなかった自分の非力さを嘆いて、自分の身を捧げようと焚き火の中へ飛び込んだ。
それを見た老人は、帝釈天としての正体を現し、兎の捨て身の慈悲行を後世に伝えるため、兎を月へと昇らせた。
月の兎の周囲に黒い影が見えるのは、兎が自らの身を焼いた際の煙だといわれている。



・・・切ない(´□`。)