2015年4月4日
奈良県長谷寺(本堂・国宝)や明日香村の岡寺での被害が判明。
同日、京都市にある世界遺産の西芳寺で、茶室に保管していた阿弥陀如来像1体がなくなる。
4月6日
奈良県、橘寺と飛鳥寺で被害が確認された。
4月7日
京都市の二条城(国宝・二の丸御殿、被害自体は2月12日)、
奈良県明日香村の飛鳥坐神社で液体が撒かれているのが判明した。
二条城の被害は御殿廊下の床板や建具など20か所に及んだ。
4月8日
奈良県の世界遺産の金峯山寺の本堂(国宝)、東南院、橿原市の久米寺にて被害が見つかった。
4月9日
京都市の世界遺産東寺にて、国宝の御影堂や重要文化財の灌頂院東門の被害が確認された
(被害自体にあったのは3月下旬とのこと)。
また、奈良県の橿原神宮でも被害が確認された。
奈良県の安倍文殊院でも同様の被害が確認されたことが判明。
鹿島神宮(茨城県)、香取神宮(千葉県)、金刀比羅宮(香川県)でも確認された。
4月10日
奈良県の世界遺産東大寺で南大門(国宝)、大仏殿(国宝)が油被害に遭っていたのが確認された。
奈良県では談山神社、信貴山朝護孫子寺、狸谷山不動院でも被害が確認された。
大和郡山市の松尾寺の本堂(重要文化財)でも被害を確認、
油状液体の跡から柑橘系の匂いがすることがわかっており、
桜井市長谷寺など7寺社の液体が、同じ種類の可能性が高いことを明らかにされた。
静岡県三島市の三嶋大社(重要文化財)本殿にて被害が確認される。
4月11日
奈良県の世界遺産・春日大社の南門(重要文化財)と唐招提寺の金堂(国宝)でも被害が見つかった。
また、同県桜井市の普門院でも被害が確認された。
4月12日
京都市の八坂神社と淡路島の伊弉諾神宮での被害が発覚した。
八坂神社の被害は12日朝、被害に警備員が気付き通報、
伊弉諾神宮の被害は2月下旬から3月下旬に複数の職員が見つけたもので、宮司が12日に通報した。
また、既に被害にあっていた京都市の東寺と香川県の金刀比羅宮では、
新たに被害箇所が見つかったことが発表された。
金刀比羅宮のものは9日時点ではなかった、新規の被害であることが確認されている。
4月13日
奈良市の薬師寺の薬師寺孫太郎稲荷神社の社殿の階段で、
油のようなものがかけられた痕跡が見つかった。
また明日香村の橘寺本堂が2回目の被害に遭ったと発表された。
コラムニストの勝谷誠彦はラジオ番組にて、
一連の事件はひとりでできることではなく組織的犯行であるとして、
日本人の心の拠り所が被害にあっている、日本の文化文明をわかっているやつがやっている、
油をまいているということは、これは警告で、次は火をつけるぞってことでだろうと推測。
「そこまで(火をつけるまで)やったら戦争ですよ」
「そこまで、もしどっかの国が組織立ってやっていたら(戦争になる)」と訴えた。
さらに、「もっと踏み込んで言うと」「当局はわかってる」
「公表すると外交的にマズイ相手だったりするのかなと、
外交的および公安的な情報戦が起きているんじゃないか」と自身の見解を語った。
4月14日
滋賀県琵琶湖の竹生島にある都久夫須麻神社で、
国宝に指定されている本殿の階段などに液体の染みがみつかり、被害届が出された。
被害は宮司が昨年10月に見つけていたものだという。
兵庫県姫路市の圓教寺では仁王門(兵庫県指定文化財)の柵の隙間に、
接着剤のようなものが塗り付けられているのが発見されていたと報道された。
4月15日
神戸市東灘区の保久良神社や兵庫県淡路市の伊弉諾神宮で被害が見つかった。
伊弉諾神宮の被害は12日に続き、2度めとなった。
奈良県警は県内で発見された被害19寺社のうち、
14寺社で検出された液体は4種類に分類されたとの分析結果を発表した。
ただし、油かどうかも含め詳しい成分の特定には至っていない。
新潟県警は国の登録有形文化財になっている同県の弥彦神社の拝殿など、
7カ所に何らかの液体がまかれていたと公表。
4月16日
福井県の曹洞宗大本山永平寺にて宝物殿「瑠璃聖宝閣」の木製扉周辺に、
液状のものがかけられているのが見つかった。
4月20日
和歌山県、粉河稲荷神社で油のような液体が床などにまかれる被害が確認された。
4月25日
福岡県の警固神社で、キツネの石像全4体が壊された。
敷地内にある今益稲荷神社の拝殿前のキツネ像が土台から横倒しにされ、首の先が折れていたほか、
別の像は首の部分だけ壊されるなどしていた。
全国の寺社で被害が出ている油のような液体がまかれた形跡はなかった。
4月26日
大分県の宇佐神宮の境内にある亀山神社のさい銭箱付近に、
油がかけられたような跡があるのを同神宮の男性職員が見つけ、警察に通報された。
4月27日
京都府の世界遺産、清水寺の本堂(国宝)で、新たに油のような染みが確認された。
4月28日
山形県鶴岡市の善宝寺で本堂など8か所に液体がまかれたような染みが見つかる。
東北初の被害となる。
4月29日
神奈川県江ノ島の江島神社でも4か所で、油がまかれたとみられる跡が見つかった。
山形県鶴岡市の出羽三山神社の東照社や羽黒山五重塔(国宝)など、
11施設でも液体がまかれたような染みが発見された。
また、天童市の若松寺の観音堂(重要文化財)でも染みが発見されている。
4月30日
山形県山形市の立石寺の7つの建物で、油のような液体がかけられた跡が発見された。
5月1日
山形県寒河江市の慈恩寺で本堂など5か所で液体がまかれたような染みが発見された。
5月8日
東京都港区の心光院の表門(登録有形文化財)に液体がかけられているのが発見された。
群馬県館林市の尾曳稲荷神社でも、社殿の柱や横板に液体がかけられた跡が発見されている。
5月10日
東京都板橋区の円福寺にある仁王立像の頭部に黒い液体がかけられているのが発見された。
江東区の天祖神社でも、石碑に白いスプレーがかけられているのが発見されている。
5月13日
東京都八王子市の神社で、建物の一部に油のような液体がかけられているのが、
4月下旬に発見されていたことが報道された。
5月18日
東京都港区の光明寺の納骨堂で、床に液体がまかれたような染みがあるのが発見された。
~参考:wikipedia~

山形新聞 2015-04-30付

同 2015-05-01付

~NHKニュース おはよう山形 4月30日放送分 より~
4月15日に新潟の弥彦神社にも被害が及んだというニュースを知った瞬間、
近いうちに山形の出羽三山にも来るなと睨んでいましたが、その通りでした。
現在のところ、善宝寺(人面魚で有名となった寺)が被害にあったとされる最北の地でもあるようですね。
犯人は組織的なもの(複数)とも摸倣犯とも言われているようですが、
被害の日付を見る限りでは、
単独(あるいは少数で)各地を巡って行動しているように見えなくもありません。
まぁ、ドローンと一緒で、偶発的(必然的?)にも世間に関心を向けさせ、
一気に知名度を上げたという意味での意識の方向付けだけは成功したような気もしますけども。
実はそれが狙いだったりして……ないか。