引き続き、三瀬(さんぜ)海岸へ。
ここは先日7月7日、『笑っていいとも!』の後番組である『バイキング』内にて、
生中継された海水浴場でもあります。
~ 2014-07-07 フジテレビ系『バイキング』より ~
月曜日の司会者・坂上忍さんのお母様が、山形(市)出身だという話もされていました。
よく見ると、洞窟らしき穴が見えますが、穴は幾つかあるようです。
今から1400年以上昔、都から船に乗って蘇我馬子の手から逃れてきた蜂子皇子が、この山上で袖を振る八乙女たちに促されるようにして上陸した伝説があるのです。
都を追われた蜂子皇子は、丹後の由良から但馬の舟方を水先にして、
能登岬や佐渡ヶ島などを巡り、
ここ出羽の八乙女海岸へさしかかります。
もっと近づいて写すために、この橋を渡って岩場に渡ってみましょう。
実はこの橋、以前紹介した、初めての人は腰が引けて躊躇してしまうあの橋です。
ですが、下を見ないようにすれば、きっと渡れます(お約束)。
橋を渡った先はこんな感じのゴツゴツした岩場が続いています。
釣りのメッカ。この時も岩の奥の方で誰かが釣っていました。
(もっと暗くなってから人がいることに気づいたので、
突然ニュッと現れた人影に超ビックリしましたが・笑)
あの洞窟はなんて名の洞窟でしょうか。
目的の八乙女洞窟はもっと中央寄りにあるので、この洞窟ではないはず(多分)。
録った動画を編集してみました。
以前はなかった柵が取り付けられていました。
ここから下を見ると迫力満点(打ち寄せられる波と反響するその音に)。
奇岩怪岩を含めその神秘さは、さながら神仙を彷彿とさせてくれます。
葉山(箱形山)。
ここ八乙女海岸の箱形山の辺りに八人の乙女が現れ、天上地福の舞を舞いながら蜂子皇子を招くので、皇子はしばらくこの地に留まることになります。
そうして連日連夜、海の幸と芳醇な酒に浸っていると、ある夜、皇子の夢に老翁が現れ、「ここは永住の地にあらず。月の山の麓に聖地を開き、民人の難を救うべし」
と、きつく諭すように言いました。目を覚ました皇子は、夜明けと共に月の山の麓を目指して出発し、泣く八乙女たちと別れます。しばらく歩いていると、どこからともなく三本足のカラスが現れ、先をゆっくりと飛ぶので、皇子はこれは神の使いであろうとカラスに従っていつしか山地へと入って行きました。
~ 『出羽の伝説』 角川書店より ~
以前は、羽黒山開祖御縁起祭に、出羽三山神社宮司一行が舞姫を伴い、
八乙女の霊場で大神楽を奉納する習わしがあったようです。
三瀬から八乙女に至る途中に、「仁王門」といわれる岩門もあり、
古く「羽黒の表鳥居」といわれたとも。
他にも、羽黒山の本社が大火災にあった時、八乙女洞窟から煙が吹き出たことがあり、羽黒山の本社の内陣の床下にある空井戸は、
八乙女の洞窟に通じているといわれるようになったとか……。
ん? 一瞬ピカッと、山頂の真上の空で何かが光ったような……目の錯覚?
それでは戻ります。例の橋↓の真ん中に仁王立ちして、上の写真↑を写しました。
駐車場に戻る際、ふと上を見上げたら、岩山の上の祠が目に飛び込みました。
こうなるともう気になって、行かずにはいられません。
この後すぐに向かいました――