庄内町(旧・余目町)にある払田(はらいだ)の松……と、マンホール。
5月中旬の雨の日に訪れました。
地元なんだから雨の日にわざわざ行かなくとも……
というツッコミは幻聴だと思うことにして。
行きたい時に行きたい所へ行きたいように行くのが私流ですから(B型)。
別称:夜泣きの松、地蔵の松。
樹齢は370年ほどとあります。
六面地蔵。
昔、酒井家の殿様が払田のこの地にあったこの松を、
一時藩の屋敷に移したところ、
夜になると女の声でさめざめと泣く声が聞こえてきた。
これは松の精が元の土地を恋しがって泣くのであろうと、
間もなく払田に植え戻した。
その時、六面地蔵を刻んだ石塔を造り一緒に奉納したので、
地蔵の松と呼ばれるようになった。
苔むした石もいい感じですね。
昔の人の字は、達筆な上に簡略した書体なので読めませんけども。
尚、雨の日には草むらに入らないほうが無難です(そりゃそうだ)。
ズボンや靴の中までビッチャビチャ~。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
払田の松からそう離れていない住宅地(緑町)の道路沿いにある梵天塚古墳。
別称:上人塚、正直山。
ひょうたん型の小丘は墳墓(現在は公園)。
昔、湯殿山の仙人沢で修行したお行様が、当地に塚を築いて入定された。
そして毎日決まった時刻になると、お行様はかねを叩き時を知らせた。
その鳴らすかねの時刻は大変正確で、
村人たちは塚を正直山と名づけて深く崇めていた。
ところがある日、あるおばあさんが、
親切心に塚の中におられるお行様も何か食わねばひもじかろうと、
息つき竹に食べ物を入れすぎたため、
空気が通わなくなってお行様は死に、かねの音も絶えてしまった。
……最後の方はよく聞くお話です。
実際、昔はよくあったことなのかもしれませんけども。
以前もこの記事は少々載せていたので、
一応リンクしておきますね → <コチラ>