移動中の二ノ目潟を激写しながら、その近くにある大瀑(おおたき)入り口へ。
 

 
ここにも菅江真澄は訪れています。

 

 
何かあるw アクセスすると、菅江真澄のカラーの絵も見られました。

 

 
水路トンネルの改修中らしいです。

この先を進んでいくと、林の中で分岐点が現れます。
何年か前は、どっちに進めばいいんだろうと迷った挙句、
道も狭いし不安だったので引き返してしまったのですが、
今回は右側の道に「通行止め」の看板があったので、

左側の道をすんなりと進みました。

 

 
なんでも、近くの湯本温泉でホテルを経営する山本さんという方が、

自費でここまでの道路を整備し、楽に大滝を見学できるようにしてくれたんだとか。

ありがたいことです。m(_ _ )m
それでもこの道でいいのかなと不安になる中、

狭い山道(鉄板+砂利)をガタゴト突き進んでいくと、

ある地点でこのような案内表示が目に飛び込んできます。
それで、この道でいいんだなと安心もするわけです(笑)。

 

 
直進すると行き止まりとなり、数台の車を停めるスペースがあるので、

そこから歩いていきます。そして入り口前にはこんな蛇のような案内図がw 

つまり、蛇行するラインのように歩けばOKということですね。

真ん中の黒い線は沢(川)です。
そうなんです、ここはいくつもの沢を渡るので長靴は必須なのです。

 
ホラ、ちゃんと持参!クリスマスブーツクリスマスブーツ

 
それではスタート! 結構、背丈ほど草ボーボーとなるようなので、

行くならまだそんなに草がない時期(春とか)を選んだ方がいいかと思います。

 

 
やがて、お待ちかねの沢渡りの瞬間が! 
同伴者が先に渡り、渡りやすいようにとこうした即席の道を作ってくれるのですが、
逆に危険に感じたのでそれらをよけて渡ります(笑)。
気持ちはありがたいけどもね……(^^;)。

 

 
砂利だったり砂だったり沢だったりの繰り返し。

道なんてものは、ほぼ無いに等しいです。

 

 
……おっと! 不意を突いてのリアル案内板と遭遇! 
 


形までそっくり~。蛇の道は蛇。

 

 
男鹿に熊はいない(男鹿水族館にホッキョクグマはいますが)という安心感からか、
ズンズンと奥へ進んでいけます。

沢を数ヶ所越えることこそはしますが、

平坦な道のりを20~30分ほど歩いたところでゴ~ル!
 

 
上から見ると面白かった植物。
 

 
お不動様へもどうぞ」とあるので、後で上ってみます。
 

 
大瀑!! 

この看板がいつ書かれたものかは不明ですが、実際見た人の話によれば、

数年前まで桜の木もあって、滝と相まって見事だったようですが、

今はその影もなかったです。

 

 

 

 
「この九曲の道をおりて、滝の下流という谷川を何度も渡って進んでゆくと、
 右手の崖に阿遮羅明王を祀る石室があった。真山から落ちる大滝がある。
 仰ぎみると石橋が虹のように横たわる中から、
 滝の落ちかかるさまは世に例えようもなく、珍しく面白い」


……と菅江真澄も、『男鹿の春風』に図入りで記しています。

 

 

 
天井の穴から流れ落ちてくるよう……。  真澄も言う、虹のような石橋。



 

 




 

 
滝を存分に満喫したところで、次は先ほどのお不動さんへ――
 

 


この滝の水で目を洗うとよくなるという迷信があったようです。

お堂も火災に遭ったようですね。

明王のご神体だけは助かったとありますが、

真澄も書いていた阿遮羅明王のことでしょう。
 

 

 
龍神王堂(←)と不動明王堂(→)。
 

 

 

お不動さんアップ。
 

 
上から大瀑。


それでは戻ります。途中、こうした小さな滝もいくつかありました。

 
左端の未知なる道を通りますw やがてスタート地点へ。


――以上、ちょとしたサバイバル気分を味わえる滝でした。面白かったです!^^
一人では行かない方が無難かも……熊はいなくとも蛇がいるし(笑)。