到着~。
~ 菅江真澄の『鰐(あき)田の刈寝』に載る永泉寺の七不思議 ~
1.開祖玄翁和尚の木像(本堂に安置)が、よく山内を巡り歩かれている。
2.同和尚が水行の折り、池の蛙は泣き声を出さないで慎んだ。
今もその戒を守り、池の蛙は声を出さない。
3.この寺の鎮守白狐稲荷明神が異変を予告される。
4.この寺に身の穢れのある女、通夜すると災いが起こる。
5.辰巳の方角から灯が灯って、山を照らす。心正しい人だけに見える。
6.天狗がこの山(寺)を守っており、異変を知らせる。
7.昔から盗人は寺に入らない。従って、一切施錠はしない。
~ 今に伝えられる七不思議 ~
1.玄翁和尚の履いた下駄は、いつの間にかよそへ移動する。
2.本堂前の池の蛙は鳴かない。
3.昔は寺の屋根から落ちる雨だれの音が聞こえなかった。
4.仁王門の傍にある龍灯杉には、盆の13日に火柱(迎え火)がたった。
5.護摩壇の灰を持ってきて囲炉裏に入れておくと、子供が火傷しない。
6.本堂の丸柱が汗をかいて異変を知らせる。
7.寺に一大事がある時は、白狐のお告げがある。
他、「胎内くぐり」をくぐって石で出口の岩を叩くと、太鼓の音がするなど。
確かに蛙の声は聞こえませんね。
更に奥へと入ってまいりま~す。
目的の石造九重層塔はこの先だそうです。ということは、墓所の先。
失礼しま~す。その後は、山の斜面を上って行くようでした。
おっと! その道中でお会いする蛇というかマムシさん(だと思う)。
普通であれば「ひっ!」と声を発して引き返すところでしょうが、
私は「写真を撮らせ下さいね」と驚かさないように写してから、
足をそ~っと横に避けながら先へ進みました。
そういえばここに来る前にも、数匹の蛇を道路で見かけていました(活動期?)。
※マムシは毒を持っているのでご注意
更に、関係あるかはわかりませんが、
ここ数ヶ月の間に蛇に関連する本を偶然(必然?)にも読んでいます。
意識は全くしていませんでしたが、
今年は何故か蛇に関係した物事が続いています(今日もTVで蛇を見かけました)。
さすがヘビ年。
塔の四方には、四智四仏の尊像が刻まれ、正面には、
前豆州大守為天皇良清公大禅門菩提云々……とあるようです。
ですが、家臣21名の刻名もともに磨滅して明らかでないとも。
『磨滅』という響きは、成仏されたかのようにも聞こえます。
お堂もありました。
その後、下に下りて境内を巡っていると、別のお堂もありました。
その傍らに東北大学大学院の地震計。
これと同じものが、鳥海山5合目にある大平山荘そばの、
鳥海山大物忌神社中の宮(火山を鎮める神)の傍らにも設置されてありました。
(……と書いている時に、こちらでも微かな地震の揺れを感じました)
いい感じですね。
ハリモミ(マツ科モミ属)もあります。
その名の如く、針のように真っ直ぐ光り輝いています。
それではお寺を後にします。あの石段を上から見るとこんな感じ。
そばにバス停。