世界には4種類の血液型がありますが、世界ではO型が最も多く、人類の基本はO型からスタートしたといわれています。
血液型は数千年あるいは数万年という長い時間をかけて作られる混血の結果です。
世界最古の血液型はO型といわれます。
紀元前4万年頃、クロマニョン人が現れ、彼らは狩りをして生活し、食事は主に肉食でした。
その後、人口が増えると狩る動物がいなくなり、良い狩猟地を求めて移動することになります。
動物の不足から、人類は他の食べ物を探さざるをえなくなります。
A型は、紀元前2万5千年から1万5千年頃のアジアか中東で、人間が新しい環境に適応する中で生まれた血液型です。
大移動の過程で環境の変化に適応する必要にせまられ、以前とは違った食物を口にするようになると、消化管と免疫系がこの変化に順応するようになりました。この変化は、新しい土地で生き残るため、集団の繁栄のために不可欠な反応でした。
生活は狩りから農耕と牧畜に変わり、生活様式が変わることによって、人間の消化器官は穀物や農産物に対する耐性ができ、それらを消化できるようになりました。これがA型の始まりです。
B型は紀元前1万年から1万5千年頃、ヒマラヤの山岳地帯で生まれました。
暑い東アフリカから寒いヒマラヤへの移動が、B型発生のきっかけになったのかもしれません。彼らは牧畜で生計を立て、遊牧民族として暮らし、その食事は家畜の肉と乳製品が主なものでした。
その後、A型とB型が出会い、AB型が発生します。
AB型の歴史は浅く、誕生してからまだ千年ぐらいだそうです。
また、その数もまだ多くありません。生活様式や人種、宗教もまったく違っていたA型とB型の間に生まれたAB型は、文字通りA型(農耕民族)とB型(遊牧民)が融合して作られた血液型です。
AB型はもっとも少なく、人類全体の5%以下と言われています。
世界で、全体的に少ないAB型ですが、アジアには比較的多く、7%~10%と言われています。
少し前にアメリカではDr.D'Adamoの"Eat Right For Your Type"という血液型に合わせて、食生活を決める健康法が話題になりましたが、人類の血液型の歴史をたどれば、血液型にあった食生活があるのも納得。
日本人が血液型にこだわる理由も、何万年の歴史からくる、遺伝子によるものなのかも知れませんね?!