お客様が満足する売り場を作れ | 140億ファッションブランドを統括するMDのひとりごと

お客様が満足する売り場を作れ







2期連続増収増益を続ける成城石井。


関東中心に59店舗を展開するスーパーである。


先日 大久保社長がのTVに出ていた時のDVDを鑑賞しました。その後、数々のインタビューを拝見しました。







大久保恒夫(おおくぼ・つねお)紹介



1956年愛知県出身、53歳。79年早稲田大学法学部卒業後、イトーヨーカ堂に入社。

89年に退社。プライスウォータハウス・コンサルティング、財団法人流通経済研究所を経て90年にコンサルティング会社、リテイルサイエンスを設立。

ファーストリテイリングや良品計画のコンサルティングを手がける。

2003年9月から九州のドラックイレブンの社長として手腕を振るった。2007年1月からは成城石井の社長に就任している。








イトーヨーカ堂時代に学んだことで次のように発言されています。





「お客様が第一」「お客様の満足が唯一の成功の秘訣だ」という考え方は今でも私の信念として生きています。また、現場主義といいますか、現場がよくならないとどんなに経営者が正しいことを言っても成果は上がらないということを学びました。









 イトーヨーカ堂グループに対して世間ではかなり大きな誤解があるらしい・・・


コスト削減もしなければ、合理化もしないで、利益を拡大したとのこと。











それなら なぜ???











在庫負担の軽減も結果としてそうなっただけで、それが目的ではない。


「業革」とは流通構造改革のこと。


それはとりもなおさず、お客様の満足する売り場をつくること。








お客様の満足する売り場とは売れ筋商品が揃っていて、売れない商品が少ない売り場。


そうした売り場の商品は売れるし、売れない商品を減らしていけば当然在庫は回転率が良くなり、在庫は減る。


お客様の満足する売り場を作った結果として、イトーヨーカ堂グループは在庫が減っただけだが、周囲では在庫を減らしたから経営の効率が上がった、というまがった見方が横行し、それを真似して、みな失敗。








結局はお客様の満足のいく売り場をつくることが大切。








私は景気がいいときも悪いときも、あるいはどのような業態の会社でもこうしたやり方で成功している為、これが本質。





店舗には、「売上を上げろ」だとか「経費を下げろ」といった指示は一切出さない。


「お客様の満足する売り場を作れ」そのためには「売れ筋商品をきちんと揃えるように」「無駄な作業はやめなさい」といっているとのこと





まさに今 多くの企業が効率化経営に走りすぎた ツケ が 業績になって 表われているのでしょう。








ファーストリテイリングの立て直しに尽力











柳内氏に恩人と言われるほどの人物である。














非常に印象に残ったことは 『人を変えるのではなく 変わるのを待つ』


その場で こうしろ と言ったところで 短期間は変わるが 本日的には変わらず長続きしない。


『自らが考えて行動できる人を育てる』














非常に 小売りの原点を感じました。


改めて 優先順位を確認できました。