コロナ禍なので、元々遠征する気はなかったのですが、収まってきたので慌てて探したところ、お友達からお譲りいただけました。歌舞伎会なので、お譲りオッケーですよね?


一週間前に地震があり、2年ぶりの遠征ということもあり、ドキドキが止まりませんでした。 


まず、父のお墓参り。

私は京都産まれで、3歳まで京都なので、八坂神社の上の方にお墓があるのです。とーっても見晴らしよくて、京都の街がよく見えます。

久しぶりにヒール履いて山の上まで行ったら、もう汗だく。忘れずに雑巾持っていったのに、タワシが必要なレベルでした。

健康をお願したのはいいのですが、ふとこのお墓、今後(つまり私の死後)どうしたらいいのか?と考え込んでしまいました。難しい問題です。 

お決まりのコースで長楽館へ。

ほんの30分ほどしか時間なかったけど、優雅に過ごせました。 




さて、虎者。

やっぱりホンモノのまつくちゃんは最高!です。生きて、動いて、眼光鋭く、色っぽく、芝居の世界にどっぷりと入り込んでて···双眼鏡越しに何度も目があって、トロケました。 

トランポリンが格段に上達してて、素晴らしかったです。

終焉後にはまつくロケ値巡りにもサササッと行って、京都駅サイネージも一瞬見られました。

なんせ仕事に行くふりしての日帰りなので大急ぎでしたが、満喫しました。





が!

ここからホンネ。

なんじゃこれ?

ですよ。

去年はまだましでした。突っ込みどころあったにせよ、ハセジュンに問題ありにしろ。

今年は、「滝沢さん!貴方、何したいの?」

トラジャのせいではありません。

滝沢さん、演劇の勉強し直した方がよくないですか?

そもそも、歌舞伎と現代劇では、手法が違います。歌舞伎は型があり、戯作者と演者の意図を実現化するのが、型の存在です。

現代劇は、戯曲、演出家、俳優がいて、少なくとも、俳優は自分の感情の感覚が反映された芝居をします。そこに型という制約はないわけです。

今回の虎者(初演からだけど)は、まるで虎者の気持ちが観客に伝わらない。感情移入も共感もできない。3歩歩いてセリフを叫ぶのはやめてほしい。均等に並んだまま、同じテンポで、順番にセリフを言うのはやめてほしい。

大掛かりな映像で、せっかくのトラジャの素晴らしいダンスを邪魔するのはやめてほしい。紅孔雀の電子手袋も、動きを封じてるだけで、電気が点いて、観客が喜ぶとでも思ったんですかね?

役付きがインパク二人とかろうじてトラジャ二人でトラジャのあとの5人をその他大勢扱いするのはやめてほしい。プロジェクションマッピング、トラジャの時は白黒でインパクはカラーなんですね。へー、そうですか。😡


具体的に振り返りますが、もうここまでで十分な方は閉じていただいて大丈夫です。

ネタバレもありますので、まだご覧になってない方は、観劇後にまたいらして下さい。




幕開きグッド。わかりやすいです。
トラジャの紹介から、朱雀がちゃんと設定を言うのは、すごくよかった。
涙の結晶に繋がり、曲が流れると、(あー、虎者が始まるなあ)と興奮してきて、こういう定番があることの有り難みを感じました。

紅孔雀ですが、まつくちゃん、笑顔というか、もっと戦闘に行く活気があっていいと思います。険しい顔ではなく、やってやるぜ!と士気が高くなっている笑顔。照明も曲調もそうなってるので、高揚感を表したほうがいいと思いました。
トランポリン綺麗でしたねえ。ホントに上達してた。まつくちゃん、技がもしかして失敗したのか、フィニッシュで顔をしかめてたので心配しました。怪我なのか、悔しいのか···。 
トランポリンは、前半の回る方はカットでいいと思います。「すごいでしょ?!こんなにできるんだよー」と見せられても、ストーリーと関係ないし、コンサートじゃないし。コンサートなのか?一人ずつのお披露目も、前出のとおりまたありましたね。ホントに保育園の発表会を見に行った時を思い出します。

全体として、虎者が、こんなに強くなったという実感もなく、朱雀にセリフのみで、言われても、はあ?と言う感じでした。
ちゃかちゃんが、頭抱える振付からのダンスシーンがまたわけわからない。子供の声が気味悪いし、何なのか意味わからない。解説もなく突然ダンスシーン入れられてもね。感じろって観客に?嘘でしょ?勝手に感じていいんですかね?(ちゃかちゃんのせいではありません、演出家のせいです。)
戦いも、何回もあるけど、バタバタして整理ついてなくて。そもそも、力で、解決することに異を唱えるのが、真の虎者なんじゃないのかな?武士じゃなくて忍者なんだから、術を使うとかして、刀で相手倒すのはやめようよ。
そして、担当がどこにいるのか、いや、わかりますよ。わかるけど、7人が目立たないなんて、あり得ない! 
まつくちゃんを双眼鏡で見てたら、大事なことが中央で起きてた、ということが多々ありましたー。
そして、「カイト」といえば、うみです。もう大混乱さ。

やっと芝居部分を耐えての期待のショータイム。
新曲が英語なんですもんね。けど、2回めはノリノリになれました···かな?
夢ハリはまた新しいver.でした。前のシェネ(クルクル回るやつ)ver.が好きだったので、少し残念。ああいうスタンダードなのはあまり変えなくてもいいんじゃないかな?マッピングも邪魔でした。
私はTheShowが好きなんですよ。これは普通に何もなく満喫できました。←雑
あと、TogetherNowというちゃんと〆の曲があるのも素晴らしいですよね。←雑

すみません。記憶というのは、怒りとか強力な感情は強く残るのですが、ふわーっとしたものが残りにくくできてまして、よかったところ、忘れました!

新橋の本確にひっかからないことを祈って閉じます。