前回まで下記のように気密、断熱のチェックポイントを上げましたが
今回はそれとは関係ない個人的にこだわりたいポイントをまとめてみました。
チェックポイント
1、許容応力度構造計算をしていること
木造の2階建てだと許容応力度構造計算は必須ではないため、八割以上の所はやってないらしいです。
壁量計算だけだと仮定での算出項目が多いですし、何より基礎の構造安全も計算ではなく
設計者の判断だけでOKになってたりとちょっと怖いことが多いです。
なので私は許容応力度構造計算で耐震等級3以上を満たしている所を選びたいです。
また、怖い所を言うと大手ハウスメーカーなどでは独自の建て方をするので許容応力度構造計算や壁量計算を免除できる型式適合認定が認められてたりします。
型式適合認定で建てられた家のデメリットは、リフォーム、リノベーションや増改築を行う際、
家を建てた依頼先の住宅会社を通さないと大規模なリフォームやリノベーションを行うことが出来ないことにあります。
こういったデメリットはハウスメーカー言ってくれないですよね。。。
自由設計といいながら**ルールとか、窓を増やすのは難しいですねーとか言われるのはこの適合認定から外れるのを
嫌がってるんだろうな。と思います。
更に型式適合認定で建てられた家は、依頼した住宅会社以外で構造計算などを行うことができないのです。
ひいては建築確認許可が下りません。
型式適合認定の構造計算などは各ハウスメーカーが企業秘密といってデータを表に出すことはありません。
独自の部材や工法を用いた設計となってしまっているため、一般的に広く使われている設計とは異なり、構造のチェックが難しいデメリットがあります。
つまりは、型式適合認定で家を建てた場合は建てた後以降も
建てた住宅会社に事実上囲い込まれてしまうということになります。
2、床材は無垢板を使いたい
これはスウェーデンハウスで体感したんですが、気密断熱をしっかりしている家では
本物の木材を使っていると床暖房がなくても、とても暖かいんです。
是非一度体感してほしいです。
また、今のマンションでは突板を使ってるんですが窓際などの部分が木材の層が劣化してきて
ひどいことになってます。
これが無垢板だとメンテナンスもやすりがけなどで簡単に元に戻ったりするので採用しようと思ってます。
3、構造体や屋根、床に寿命がある機械を入れたくない
構造体や屋根、床は交換するとかなりコストがかかってしまうので
故障するような物を入れたくないと思ってます。
例えば、床暖房を入れたり、屋根自体を太陽光パネルにしたりするようなことは、個人的にはしたくないと思ってます。
4、明るい家を作りたい
高気密、高断熱、耐震ばかりに振っていると窓が小さかったり、枚数が少なかったり大きな空間が取れない所が多かったと思います。
これは1番に関わってくる話かもしれません。
1番がきちんと許容応力度構造計算してくれてたら結構自由な設計をしてくれたりする印象でした。
**ルールとかそういうのは、窓の枚数を多くしたりすると柱の位置や本数が変わってきたりして
許容応力度構造計算をしなければならなくなるから存在するルールっぽいです。
5、職人さんの腕が良いこと
結局家は職人さんが建てるので、良い職人さんに建ててほしいと思ってます。
これがハウスメーカーだと運に左右されてしまうのでなんとも言えないですね。
ただ、ハウスメーカーはなるべく大きい工場である程度パーツを作って現場ではそれを組み立てるような
工法を取り入れて品質を保つ工夫をしているみたいです。
ただ、これは1で書いた型式適合認定の話にも繋がってしまうとは思います。