こんにちは。
瀬谷松栄塾の田中です。
田中ですが他塾の先生から瀬谷先生と呼ばれます。コロセンセーみたいでいいですね(ヌルフフフ
予告通りに、個別と集団とについて、今回は当塾のメイン偏差値層(42~55、5科目で内申13~22)に限定してブログを書きます。
個別と集団については、ちょうど二年前に書いたのですが、リライトして削除しましょう(証拠隠滅)
今回は空間系、というものにも言及していきます。集団個別、と呼ばれたり、新しく出てきた学習の形式ではありますが、個人的には最上位を除き一番成績上がるのはこれだと思っています。空間系については後日書かせていただきます。
さて、個別塾と集団塾、どちらがいいのか。悩まれている保護者様が多数いらっしゃいます。
ケースバイケース、としか申し上げることができないのが実情です。
一般的な印象としては
・弱点を克服したり、授業についていけなければ個別
・そうでなく、競争意識を持てるのであれば集団
こんなかんじでしょうか?
実際はどうなのでしょう。
ここでは小中学生に限定して考えてみましょう。
「授業をきちんと聞くだけでなく、そこからなにかを吸収しようと生徒自身が強く思えるなら集団、それ以外なら個別。」
と二年前の私は書いていました。今もそう考えているか、と言うと、8割そうで、2割はちょっと考え方は変わりましたね。
一方、成績中位~下位であれば、そもそもが講義を前向きに聞けなかったり、聞き逃しが多かったり、または講義後の演習を真剣に取り組めなかったり(宿題ですらやらないとか、よく考えずに適当にやったり)することも多く、また語彙力の不足で説明も理解できないことも多いので、結果的に学力が上がらない、ということが多々あります。後者に関しては学力別でクラス分けしているケースもあるので一概には言えませんが、そういうクラスはおしゃべりが横行してたり、と、楽しく通っていてもその楽しさが勉強の楽しさではないケースも少なくないのではないでしょうか。」
こんなこと書いちゃってますよ奥さん!
・・・まあ、この辺は・・・・・うん。あんまり変わっていないかも知れない。
実際に、最低限の学力があって授業真面目に聞いていれば、平均以上はできるんですよ。でも、それができないということは、そもそも基礎学力が足りていないとか、語彙力が足りなくて真面目に聞いていても先生の言っていることがわからないとか、そういう状態なわけで。そういう状態で、授業聞いて、わかります?塾はかみ砕いて教えてくれる、ってイメージあるかもしれませんけど、授業時間自体は学校より全然足りないんですよ?
(いや、実際に学校の授業、なんでこんなに進むの遅いんだろうと思ってはいますけど。)
もちろん上位層は、問題演習メインだったり、得るものたくさんあるでしょうけど、中間以下層って(もちろん塾にもよるのでしょうが)学校と同じ内容を繰り返し授業しても、あんまり意味がないのでは?などという暴論。
逆に演習メインでは、そもそもの理解度が不足している状態では、わかった気がするだけ、なんてこともあったり。
力がある先生は、演習メインで実施しながら、腑に落とす、ということができるのでその限りではないのですが。
もしこのやり方で成績が上がるのなら、学校の授業ももうちょっと真面目に受けなよ、という話です。
もちろん、予習を実施することによって「学校の授業で発言ができるようになる、そのため平常点が上がる」ということはありますし、学校の理解を高める、というのは確かにあるのですけども。特に英語は文法説明がない、なんてザラなので。
いや、繰り返しますがまず大前提として、生徒に「話を聞く力があるか」ってところなんですよね。だから、最近の私の指導も、先に「聞く力」と「語彙力」を鍛えるほうが先だ、となってきています。これについてはまた後日ブログに書きますね。
(集団授業をディスっているわけではありません、念のため)
うちみたいに超少人数で、学力別に学年無視して授業するなら、ね。また別なんですけれども。私に力がないだけかもしれませんが、いわゆる中下位層で成績上げるために必要な授業って、
「勉強そのものを教えること」
ではなくて
「ものごとの考え方」「取り組み方」「学び方」
とかそういうことだと思うのですよね。これは、あくまで私の思想ですが、だからこそ私はこういう話をよくします。
一人の生徒にそういう話をすることもあるし、それに聞き耳を立ててる生徒も当然いて、そしてそういうのがうちの生徒の力をつけている、と思います。
では中位層~下位層は個別ならいいか、というとそうとも限らないのが塾の難しいところで(笑)
本当にマンツーマン個別を受けようと思ったら多額の費用がかかり、また、見た目の金額を抑えるために「時間を短く設定したり」「授業回数を少なくして宿題で補完」するのが常です。
ところが、中位層以下はそもそもの演習量がたりないのと、自宅学習の習慣がないため、宿題を出しても前述の集団同様「わからんからやらない」となったり、「適当にこなし」たりするため、週1,2回 60分ではまず成果を上げることができません。
では週1,2回の指導で成績があげられるタイプとはどんなタイプか?というと
・自宅学習ができる
・そのうえでわからなかったことをリストアップし、指導時間60分かけてわからないすべてのことを質問できる
という生徒となります。
いかがでしょうか?
そもそもこういうことができる生徒は、公立中学であれば上位にいます。ですから中下位層(成績が3以下)の生徒に限っては、ご家庭で保護者の方が一緒に勉強をできる場合にのみ少ない個別指導でも効果が出る、と言い換えることができるかもしれません。
じゃあ結局中下位層には個別指導たくさん受けないとダメなのか!となるとそうではなく、一番は塾に行こうが行くまいが
コツコツ毎日積み重ねる
これしかない、ということです。
それができれば苦労しない!というお声もあるかもしれませんが、苦労するんです。そこは、仕方がない。
誤解を恐れずに言えば、もっと早いうちに手を打っておけばそこまで苦労をすることもなかったかもしれないのです。
それに、たくさん個別指導受ければできるようになる、ということでもありません。これについてはまた明日書きます。
勉強とは本来楽しいものであると私は考えています。
でもそれはあくまで「期限がなく」「他人とも比較されない」という前提があります。
例えば子供は好奇心のかたまりです。なんでもかんでも「なんで?なんで?」と興味を示します(親からするとめんどくさいなーと思うことも多々あり・・笑)。
知る、ということは娯楽だと私は思っています。
一方で、学校や受験には期限と順位があります。受かる人もいれば落ちる人もいます。
そういう期限がある中で目標を達成しようと思えば、すべて楽しいことだけやるというわけにはいかず、もちろん苦労もします。そしてその先に、「できなかったことができるようになる」「知らなかったことを知る知的好奇心が満たされる」「点数を取ることにより承認欲求が満たされる」ということが発生します。
そこを乗り越えるまでは、正直つらいこともあるかもしれません。
しかしそのうえで見える景色、というものもきっとあります。
ちなみに僕は逆上がりも跳び箱もできたことがありません。
逆立ちなんかは、運動会の合同練習のとき、できるまで全校生徒の前でみせしめのようにずっとやらされました。
だから、できないことができないままのつらさも知っている反面、この二つはできなくても人生でほぼ困ることがないのに対して、中学程度の勉強は「できないと人生で困ることが多い」という現実があります。
勉強だけがすべてでないから、勉強できなくても生きていける人生が世の中にもう少し増えてほしいなあ、と、本音では思っています。実際に、どうやっても勉強できない子っていうのは一定数いて、昔はそれが職人などの道を選べたものが、今はどんな仕事にもそこそこの学力が必要だ、という現実がありますから、世知辛いです。
ただ、かの有名なスヌーピーも言っています。
You play with the cards you're dealt....whatever that means
配られたカードで勝負するしかないのさ…それがどういう意味であれ、ね。
話がそれまくりました。
じゃあ、どうすれば学力を上げてあげられるのか、と考えて、いろいろやってみた結果が今のスタイルなのです。
教える〇文、というとものすごくよろしくない顔をされるのですが(笑)ヒントを出して自分で考えさせる、集団授業は出来る限り短時間、言葉の説明に時間をかける、など・・・・
これが「空間系」と呼ばれるものだと知ったのはちょうどこの2年前のブログを書いたあとくらいだったかな。
個人塾の先生は、上位層向けの塾じゃないケースはこの空間系増えていますよ。呼び方はそれぞれであっても、実際のところ一番成果が出る、っていうのを感覚的にみなさんご存じなのでしょう。
長くなりすぎるので、次回に続きます!
話に収拾がつくのだろうか!待て!次号!