「セックスレス」という言葉、昔は聞いたことありませんでしたが、最近では報道などでも耳や目にするくらい、フツーの単語になりました。

ジャパンセックスサーベイ2020年:

 

 

の調査報告によると、婚姻関係にあるカップルでのセックスレスは「51.9%」なんだとか。

 

「ん?2組に1組がセックスレス?」

 

と最初訝しみました。

私の周りでは、ほぼどの家庭もレスと言ってます(←そんなゲスな話をする人達だからレス、というバイアスもありますが・・・)。

さすがに 1/2 ってことはないだろう〜、と思ったのですが、この報告書をよく読んでみると、この数字の対象は「20-49歳の男女」ってことなので、おそらく20代の夫婦(きっといっぱいS○Xしてる)の数字に引っ張られて、40代のレス夫婦との間で平均取ると 1/2 くらいになるんだろうな、と想像しています。

そんな世間で市民権を得つつあるセックスレスですが、そこには「2通りあるんだ」ということを改めて実感したのが、今年の年明け頃にお付き合いしていた婚外彼女とのピロートークでした。

 

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その彼女とは、昨年の10月頃にとある出会い系サイトで知り合いました。

会う前のやりとりのテンポがとても良く、あっという間にサイトのやりとりからメールに切り替え、いろんな事を話しつつ、1ヶ月後にお会いすることになりました。

最初の日は、お互い「顔合わせ」と決めていたので、ランチを一緒に食べて色々とお話して散会。

その後のメールで、「楽しかった」「今後も安心して会えそう」と互いに言い合って、2回目のデートではドライブデート。

割と長い時間(午後の3時間ほど)、私の車でちょっと離れたところまで往復して、その間、いろいろなことを話して(結構デリケートな話も)、その次のデートはホだな、、、という雰囲気になりました。

3度目のデートは、待ち合わせの後、私の車でそのままホに入り、彼女の方もそのつもりだったらしく、自然な流れでベッドイン。

行為自体は、彼女はすごく久しぶりだとのことなので(ホントか嘘かわかりませんが、1年以上振りだったらしい)、丁寧に進めたのですが、とても悦んで貰えて、それ以降は、会えばホテルでS○Xして、その後カフェに行ったり、そのままホテルでまったり過ごしたり、などのデートを重ねていました。

 

会う前のメールのやりとりで、彼女が旦那さんとはレスなのだ、ということを聞いていたのですが、2回目に会った時のドライブデートで、かなり詳しく、その経緯(いつから、どうして)などを聞いていました。

私ももちろんレスです。

世の婚外恋愛している男女は、どれくらいのひとがレスで、どれくらいの人がご自身の家庭で夜の営みがあるのでしょうね?

私は自分がレスで無かったら、こういうことをしていたかな?って自分で自問したことがあったのですが、私はゲスなので、きっとレスでなくてもしてたんじゃないかな、って思います。

(性感染症の問題とかもあるので、そんなに簡単じゃないのかもしれませんが。。。)

 

私もその彼女も、お互いに自分の家庭ではレスなので、「世間では言えないけど、こうして出会えて、心と身体で癒し合えて良かったね」などと話し合いながら、ホテルデートを重ねていました。

何度目のデートだったか、ちょうど年明け最初のデートだったと思うのですが、いつもの通り、ホで肌を重ねた後、並んで寝転びながらお話していたときに、彼女がポツンと放った言葉が、私には衝撃だったのです。

 

「私はね、ホントは、旦那くんに抱かれたいんだ・・・」

 

と。

衝撃でした。

私もレスですが、妻とまたそんな関係になるなんて、想像も出来ないですし、全くする気もありません。

子供が生まれた後、妻とは家庭を運営するパートナー(つまり家族)としての関係が優先してしまって、男女の関係、という気持ちはすごく希薄になってしまいました。

妻に対して家族としての愛情はありますし、私にとって間違いなく大事な女性です。

でも、今からまた男女の関係に戻れ、と言われても出来ないですし、妻も同じ気持ちだろうと思います。

逆に、そういう気持ちだからレスになるんであって、男女の気持ちが残っていたら、きっと今も夜の営みは続いているのだと思います。

 

彼女がポツンと放った一言を聞いて、私は自分の視点でしか考えていなかったことに思い至りました。

「家族としてしか見れない」というのは片方の視点であって、もう片方の夫なり妻なりの方も、同じように相手を「家族としてしか見れない」のならば、それは単なるレス夫婦になるだけです。

でも、もう片方が「男女の気持ち」を持ち続けているのなら、それは哀しいレス夫婦ですよね。

件の彼女は、まさにその「哀しいレス夫婦」だったのです。

 

やりとりをしている時や、デートを重ねて聞き取った時には、「レス」だ、ということしか聞いていませんでした。

そのことについて、彼女自身がどう思っているのか、どうしたいのか、ということまでは聞いていませんでした。

その言葉を聞いた後、「じゃぁ、今でも旦那さんのことが男性として好きで、今でも彼とS○Xしたいんだ?」と訊いたら、目に涙をうかべて、コクリと肯く彼女。

 

出会い系始めて5年くらいになりますが、初めての経験でした。

今までお会いした、サポやらセフやら婚外やらの女性は、半分くらいの人はレスで、半分くらいの人はパートナーとS○X関係がある女性でしたが、レスの人たちは総じて、「パートナーとする気は全く無い」という女性だったのです。

なので、その件の彼女のようなケースは、私にとっては初めてのケースで衝撃を受けたのです。

 

でも、考えてみると当たり前のことですよね。

冒頭に「レスには2通りある」と書いたのはそのことで、「お互いに相手を家族としてしか見れずにレス」なのか、「片方がそう思っていてレス」なのか。私は妻の気持ちを聞いたことがないので、勝手に前者だと思い込んでいましたし、お付き合いする婚外の女性達もそうなんだと思い込んでいました。でも、後者のケースだってあるはずですよね。実際、この彼女の場合はそうでした。

そして、その哀しいレスは、その心中を察するに、辛いだろうなと思わずにいられません。

 

その彼女とは、その後、なんというか、私の気持ちが乗らなくなってしまって、S○Xすることはなくなりました。

やはり、あの一言と、そのあとの涙ぐんだ目が忘れられなくて。

その後、「旦那さんとまた夜の営みが復活出来るように」と2人であれこれ考えて(ランジェリーやらシチュエーションやら)、色々試してみたのですが、ダメだったそうです。きっとその彼女の旦那さんには、もうそういう関係で奥さんのことを捉えられないのでしょうね。

 

その後、その彼女とは自然に疎遠になり、1ヶ月ほどで関係は途切れました。

「金の切れ目が縁の切れ目」って表現がありますが、「身体の切れ目が縁の切れ目」になりました。

何ヶ月後かに、その彼女と出会ったサイトに久しぶりにログインしてみたところ、その彼女はサイトのアカウントでエッチな日記を綴っていて、私と会わなくなった後に出会った婚外彼氏とのS○X記録を赤裸々に綴っていました、笑

「なんだよ、婚外S○X楽しんでるじゃん」って、拍子抜けして思わず笑ってしまったのですが、私との行為後の告白や涙ぐんだ表情を思い出すに、「どっちが本当の彼女なんだ!?」って思いました。

ただ、彼女の本質がどうであれ、レスの夫婦には2通りのレスがあるんだ、ってことを思い知らせて貰った交際でした。