このブログは、タイトルにある通り「出会い系アレコレ」な話題がテーマです。

なので、婚外もセフもサポ活も皆、出会い系で起きる事として扱っているのですが、たまに「出会い系以外で知り合った婚外の話は書いちゃダメかな?」とか考えることがあります。まぁ、ダメも何も、自分で書いてる自己満足のブログなので、そんなの好きにしたらいいだろ、って話なんですけどね。

 

と言う訳で、出会い系以外で知り合った婚外の話を書こうかと思います。

と言っても、何人かいます。

  1. 自分が独身の頃、初めて既婚女性と付き合ったひと
  2. 独身時に二人目に付き合った既婚女性
  3. 結婚して最初に婚外した元カノ
  4. 割と長く続いた歯科衛生士の婚外彼女
  5. 最近付き合い始めたすごく身近でドキドキな彼女

の5人。

 

と言う訳で、今日は最初の人、初めて逆婚外した方のお話し。

 

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もう、だいぶ昔の話になります。

私が大学院生の頃の話なので、大昔、って言ってもおかしくないくらい、笑

 

後輩に誘われて、コンパ的な飲み会に行った酒席で知り合ったのがキッカケでした。

コンパの当日は連絡先の交換程度でしたが、後日、割とお相手の方から積極的にアプローチされて始まった交際。

おたがいに相性が良かったのか、あっという間に深い仲になりました。

身体云々よりも、とにかく会話が楽しくて、会えばいつも時間を忘れて語り合ったのが印象的でした。

お互いに個人的な話(家族の話や親友の話など)もしたのですが、彼女の話に頻繁に登場する弟の◯キ君と、その弟の息子の△ト君の話が楽しくて、何度も彼らの話をせがんだものでした。

 

付き合い始めて数ヶ月経ったある日、普段と違って真剣な表情の彼女が「今日は大事なお話しがある」と切り出しました。

「なんだろ?」「もしかして結婚前提に、、、とか?」「いやー、俺まだそこまでは、、、」「んー、どうしようかな。。」なんて脳天気なことを考えていた私は、直後に衝撃の告白を聞くことになるのでした。

 

彼女「◯キの話、好きだよね?」

私 「うん、好き好き。弟クン、めっちゃ面白いよね」

彼女「△トも好きだよね?」

私 「△ト君、まだ小さいのにツッコミの天才だよね、めっちゃ好き!」

彼女「あのね・・・」

私 「なになに?」

彼女「◯キはね、弟じゃなくて私の旦那なの」

私 「え?」

彼女「で、△トは私の息子」

私 「???」

彼女「つまり、私は既婚女性なの。。。今まで黙っててゴメン、、、」

私 「・・・」

 

こうして、私の人生初婚外は図らずも始まってしまったのでした。。。

 

そもそも、どうして既婚女性がコンパに来て、独身男性を誘ったのか?

話を聞いている限りでは、(弟と思ってたけど旦那さんだった)◯キさんとは仲悪くなさそうだし、家庭円満っぽいのに。

で、その理由を追求したところ、かなりぶっ飛んだ理由でした。

当時彼女は定職に就いていて、共働き夫婦でした。

ただ、彼女には自分の仕事の他に趣味と夢がありました。

「小説を書く」という趣味と、「小説家になる」という夢でした。

実際、衝撃のカミングアウトを受ける前にも、エッセイのような長文メールを受け取ったりしたこともあって、その文章に魅了されたことも何度もありました。

話題も豊富で、文章もセンスが良くて(江國香織の若い頃のエッセイにテイストが似ていた)、カミングアウトされた後も、彼女の文章は大好きでした。

私が文章を綴ることが好きになったのも、この彼女との出会いが影響していることは間違いないって思っています。

 

で、話を戻して、なんで既婚女性がコンパに来ていたのか。

彼女は当時、何度も文学賞に応募していたのだけど、佳作止まりで、なかなかタイトルを得られずにいました。

何度か審査員に教えを乞うたところ、「あなたの文章は美しくて読み手を魅了するけれど、心の底に響くものがない。それは恐らく実体験や自身の経験に基づいていないからだろう。本当の恋をしないと本当の恋愛小説は書けないし、本当の悲しみを経験しないと、読み手は涙しない」と。(←当時聞いた話なので、完全じゃないと思いますが、「こういったことを言われた」、というのははっきりと覚えています)

 

そこで一計を案じた彼女は、「実際に不倫してみよう」と思ったそうです。

(この発想がぶっ飛んでるんですけどね。。。)

で、知人のツテで参加したコンパで私に目をつけた、と。

彼女が選んだ基準は、

  • 経験豊富で遊んでそう(モテそう)
  • 既婚とバレても逆上しなさそう
  • 後腐れなく別れられそう

の3点。

その結果、ありがたいことに(?)、彼女のお眼鏡に叶ったのが私だった、ということでした。

確かに、当時の私は(自分で言うのは憚られますが)よくモテましたし、(『モテる人に共通する』と言われましたが)ダメと分かったらすぐに次に行く、と思われたそうです。

 

で、彼女にとっても私にとっても初めての婚外恋愛が始まった訳ですが、先に後悔したのは彼女の方でした。

やはり、付き合って心と身体の仲になると、そこには自ずと情が通うものです。

その結果、既婚女性であることを伏せて付き合っている罪悪感が日に日に募ってしまい、上記の衝撃のカミングアウトになったという訳。

私は私で、付き合い始めた当初は、数いる彼女の一人、ダメになったら別れりゃいいさ(←彼女が想定した通りの軽薄な男でした・・・)くらいに考えていたのが、いつしか深く愛し合うようになり、衝撃のカミングアウトの結果、柄にもなく落ち込んで、塞ぎ込んでしまったのです。

 

そんな初婚外の二人は、その後半年ほど付き合いましたが、お互いに「やはりコレはダメだよね」と話し合って、別れることになりました。

最後に会った日は、S◯Xはせずに、互いに夢の実現を応援しよう、と言って別れました。

 

当時のことを振り返って考えると、お互い若かったなぁ、と。

まぁ、青い経験の一端が、図らずも婚外恋愛という形になってしまったのかな、と思います。

でも、その経験がキッカケだったのか、それとも私にそういう素質があったのかわかりませんが、その後の私は婚外恋愛をするハードルがぐっと下がった気がします。

それまでの私にとっての不倫は、「ワイドショーを賑わす芸能界の人の話」くらいに考えていて、自分自身に関係するなんて考えたこともありませんでした。

でも、意図せず始まった不倫でしたが、それを経験した結果、「これもアリ」って思うようになったのかもしれません。

その後何度も、結婚した後も、数年前に出会い系を始めた後も、私は婚外恋愛を繰り返していますが、最初のこのキッカケがあったことが、その後への影響も大きかったのかなぁ、と思います。

 

でも、その後に付き合った婚外の彼女たちに共通して言えるのが、皆、自分のやりたいこと、自分が求めていることへ素直なんだな、ということ。翻って、私自身も同じです。一度きりの人生。後悔したくない。それがたとえ倫理に悖ることであったとしても、自分は後悔したくない、っていう思いがあります。

そんなキッカケになった当時の彼女を、今でも懐かしく思い出したりします。

 

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10年ちょっと前、知人の結婚式に招かれ、お相手の方の勤め先でのお仕事としてとある月刊誌を手渡され、さっと目を通す機会がありました。

恐らく多くの方が聞いたことのある出版社(カ◯カワ)の月刊誌に掲載されていた、とある文学賞の結果と講評に目が止まり、そこにあった懐かしい名前を目にして、刮目すると同時に自分のことのように嬉しい気持ちになったことを、今でも鮮明に覚えています。

その講評にあった彼女の受賞作のあらすじには、夢を追う大学院生との不倫関係に悩む若妻の葛藤、と記されていました。

「人は本当の恋をしないと本当の恋愛小説は書けない。本当の悲しみを経験しないと、読み手は涙しない」

たとえ人の倫理に背こうとも、人生の悦びは常に無限にあるんだ、と思った瞬間でした。

 

私が婚外恋愛を続けている原点は、あの時の経験だったんだろうな、と今でも思います。