第31回介護福祉士国家試験を解説してみた~問60 傾聴 | 福祉 介護の勉強ブログ

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資格試験を解きながら、福祉、介護を勉強しよう

A good speaker is a good listener・・・!

 

話し上手は聞き上手ですよ!

 

 

生活支援技術

 

 

問題 60

Fさん(80歳,女性)は,認知症(dementia)で高齢者施設に 10年間入所していたが,死去した。夫(85 歳)はFさんが入所中,毎日面会して,Fさんと共通の趣味である詩吟を楽しみ,時間を共に過ごしていた。

夫はFさんが亡くなって 1週間後,施設にお礼に訪れて,「毎日通うのは大変だったが,今は話し相手もいなくなり寂しい。自分で料理をする気もなくなり眠れない」と涙を流しながら話をした。

Fさんの夫に対する介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

 

 

1    気遣いの言葉をかけて,話を聴く。

 

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

「私なら・・・まずは、今の悲しくて寂しい気持ちをわかってほしいから、じっと話を聞いてもらいたいかな・・・妻を亡くして1週間くらいの時点では・・・毎日行っていた面会の苦労をねぎらってもらい、妻を亡くした事への寂しさに対して、共感を示す言葉をかけられたらうれしいかな・・この選択肢が正答かな・・・でも、ちょっと保留」

 

(考えてみた)

 

傾聴が大事・・・!

 

人は人の話を殆ど聞いてはいません。というか、覚えていません。話の内容は10%位しか覚えていません。

 

私たちもそうですよね?上司の話と学校にいた時も、校長先生の朝礼での話とか、聞いてないというか、覚えていませんよね。

 

ですから、言葉で何とかしようとするのは、ほぼほぼ、意味がありません

 

じゃあ人は、話の時に何をしているのか?話し手の印象を見ているそうです。

「この人は私に好意的だ・・・」とか

「こいつ、俺のことを舐めてるな・・・」だの・・・

 

話をじっと聞いてくれる姿を見ることで、話の相手は、「私のつらい気持ちをわかってくれてるんだな・・・」と思います。

 

相手の話にじっと耳を傾けることを傾聴といいます

 

 

 

2    良眠できる方法を助言する。

 

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

「Fさんの夫は、眠れないとは言っていますが、アドバイスなんか求めてないよね・・・それに、私だったら、妻を亡くしたばかりの中、他人の話なんか耳に入らないような・・・ちょっとこの選択肢は違うかな」

 

 

3    外食を勧める。

 

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

「『たしかに、料理をする気もなく』・・・とありますが、これは奥様を亡くし、すべてのことにやる気が起きないという事だと思います・・・料理をする気がなくても、外食に行く気はある・・・そんなことはないような気がしますね・・・この選択肢も違うとしよう」

 

 

4    趣味に打ち込むように勧める。

 

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

「これも、上の選択肢3と一緒の理由で違うかな・・・何もする気が起きないんですよね・・・人に言われてできるなら、とっくにしてますよね・・・この選択肢も違うかなというか違いますね」

 

(考えてみた)

選択肢2・3・4はまとめて・・・・

 

主訴を理解しよう!

 

 

解決策を知っていると、つい、話してしまいたくなるんですよね・・・人は・・・

でも、

 

「毎日通うのは大変だったが,今は話し相手もいなくなり寂しい。自分で料理をする気もなくなり眠れない」と涙を流しながら話をした。・・・とあります。ここでの主訴は、「妻が亡くなり、寂しい」という事が一番です。

 

それなのに、

「寝る前には、スマホをすると眠れなくなりますよ・・・」とか

「料理をする気がおきないなら、外食とかウーバーイーツもありますよ!」

「趣味に打ち込んで、気を紛らわせましょう!」

 

そんな言葉をかけても、耳には入らないでしょう・・・でも、逆に、あまりにも頓珍漢な返答なので、印象には残るかもしれませんね・・・

 

 

5    元気を出すように励ます

 

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

「励ましたくなりますよね・・・でも、奥様が亡くなって、まだ、1週間です・・・元気になんかなれないですよね・・・落ち込んでいる人に励ましの言葉は禁句ですね・・・よく、うつ病の人に『頑張れ』と言ってはいけない・・・なんて言いますよね・・・奥様を亡くしたショックが軽減するような接し方が良いですね・・・この選択肢は違いますね・・・」

 

 

(考えてみた)

 

今まで頑張っていたから今落ち込んでいる

 

今までがんばり続けてきた結果が、今の落ち込みにつながっています。これ以上は頑張れません・・・そんな状態の人に

「元気を出して!」は、酷ですね・・・

 

 

というわけで、「1」だけが残りましたので・・・

 

 

 

私の答え  「1」   正答は「1」

 

 

傾聴

相手の立場になり、相手に共感しながら、相手の話しをじっと聞くことです。その姿勢が、相手に安心感を与えて、信頼関係が生まれ、良好な援助関係につながります。

 

これって、日常生活でも大事ですよね。話をしていて、人の話を否定したり、自分ばかり話をして、相手の話を聞かない人っていますよね。こういう人ってウザイです。他人に嫌われたくないチキンな私は、自分の話し方を常にチェックするようにしています。

 

 

 

 

 

 

私はあまり話を聞いてもらえないので、傾聴の本を全人類に勧めたいです!

私の場合は、「この人の話は聞かないといけない!聞かないと損をする!」

そう思わせないといけないですね・・・