A good speaker is a good listener・・・!
話し上手は聞き上手ですよ!
生活支援技術
Fさん(80歳,女性)は,認知症(dementia)で高齢者施設に 10年間入所していたが,死去した。夫(85 歳)はFさんが入所中,毎日面会して,Fさんと共通の趣味である詩吟を楽しみ,時間を共に過ごしていた。
夫はFさんが亡くなって 1週間後,施設にお礼に訪れて,「毎日通うのは大変だったが,今は話し相手もいなくなり寂しい。自分で料理をする気もなくなり眠れない」と涙を流しながら話をした。
Fさんの夫に対する介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 気遣いの言葉をかけて,話を聴く。
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「私なら・・・まずは、今の悲しくて寂しい気持ちをわかってほしいから、じっと話を聞いてもらいたいかな・・・妻を亡くして1週間くらいの時点では・・・毎日行っていた面会の苦労をねぎらってもらい、妻を亡くした事への寂しさに対して、共感を示す言葉をかけられたらうれしいかな・・この選択肢が正答かな・・・でも、ちょっと保留」
(考えてみた)
傾聴が大事・・・!
人は人の話を殆ど聞いてはいません。というか、覚えていません。話の内容は10%位しか覚えていません。
私たちもそうですよね?上司の話と学校にいた時も、校長先生の朝礼での話とか、聞いてないというか、覚えていませんよね。
ですから、言葉で何とかしようとするのは、ほぼほぼ、意味がありません
じゃあ人は、話の時に何をしているのか?話し手の印象を見ているそうです。
「この人は私に好意的だ・・・」とか
「こいつ、俺のことを舐めてるな・・・」だの・・・
話をじっと聞いてくれる姿を見ることで、話の相手は、「私のつらい気持ちをわかってくれてるんだな・・・」と思います。
相手の話にじっと耳を傾けることを傾聴といいます
2 良眠できる方法を助言する。
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「Fさんの夫は、眠れないとは言っていますが、アドバイスなんか求めてないよね・・・それに、私だったら、妻を亡くしたばかりの中、他人の話なんか耳に入らないような・・・ちょっとこの選択肢は違うかな」
3 外食を勧める。
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「『たしかに、料理をする気もなく』・・・とありますが、これは奥様を亡くし、すべてのことにやる気が起きないという事だと思います・・・料理をする気がなくても、外食に行く気はある・・・そんなことはないような気がしますね・・・この選択肢も違うとしよう」
4 趣味に打ち込むように勧める。
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「これも、上の選択肢3と一緒の理由で違うかな・・・何もする気が起きないんですよね・・・人に言われてできるなら、とっくにしてますよね・・・この選択肢も違うかなというか違いますね」
(考えてみた)
選択肢2・3・4はまとめて・・・・
主訴を理解しよう!
解決策を知っていると、つい、話してしまいたくなるんですよね・・・人は・・・
でも、
「毎日通うのは大変だったが,今は話し相手もいなくなり寂しい。自分で料理をする気もなくなり眠れない」と涙を流しながら話をした。・・・とあります。ここでの主訴は、「妻が亡くなり、寂しい」という事が一番です。
それなのに、
「寝る前には、スマホをすると眠れなくなりますよ・・・」とか
「料理をする気がおきないなら、外食とかウーバーイーツもありますよ!」
「趣味に打ち込んで、気を紛らわせましょう!」
そんな言葉をかけても、耳には入らないでしょう・・・でも、逆に、あまりにも頓珍漢な返答なので、印象には残るかもしれませんね・・・
5 元気を出すように励ます
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「励ましたくなりますよね・・・でも、奥様が亡くなって、まだ、1週間です・・・元気になんかなれないですよね・・・落ち込んでいる人に励ましの言葉は禁句ですね・・・よく、うつ病の人に『頑張れ』と言ってはいけない・・・なんて言いますよね・・・奥様を亡くしたショックが軽減するような接し方が良いですね・・・この選択肢は違いますね・・・」
(考えてみた)
今まで頑張っていたから今落ち込んでいる
今までがんばり続けてきた結果が、今の落ち込みにつながっています。これ以上は頑張れません・・・そんな状態の人に
「元気を出して!」は、酷ですね・・・
というわけで、「1」だけが残りましたので・・・
私の答え 「1」 正答は「1」
私はあまり話を聞いてもらえないので、傾聴の本を全人類に勧めたいです!
私の場合は、「この人の話は聞かないといけない!聞かないと損をする!」
そう思わせないといけないですね・・・