下痢を繰り返すと、便と一緒に水分も排出されてしまいます。高齢者はもともと体内の水分が少なく、また、水分摂取が少ない傾向にあります。高齢者は下痢から脱水、そして重篤な状態に至ることがあります。
生活支援技術
問題 52 数日前から下痢を繰り返している在宅の高齢者について,訪問介護員(ホームヘルパー)が入手すべき次の情報のうち,最も緊急度の高いものを1つ選びなさい。
1 意識の状態
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「体調を崩している人の意識レベルの確認はたしかに大事です・・・ですが、下痢を繰り返していることが直接的に意識レベルの低下につながるとはちょっと考えづらいですね・・・もし、仮に意識レベルが低下しているのなら、他の理由がありそうです・・・この選択肢は違うかな・・・」
(調べてみた)
下痢をすると、水分を多く含んだ便を何度も排出することになり、体から水分が失われていきます。体の水分の4~5パーセントを失うと脱水症状が目立ち始めます。
高齢者は体重のだいたい50%が水分です。例えば、体重40㎏の人なら、水分量は20㎏です。その5%は1㎏です。ペットボトル2本分の水分を失うと脱水となります。
脱水になると、様々な症状が現れます。最悪は体内の水分の20%が失われ、死にいたるものです。
脱水の当初は、意識がぼんやりとしていること多いです。下痢を繰り返している方には、まず、意識レベルを確認し、脱水ではないか疑うことが大事です。
2 食事の内容
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「食事の内容は下痢の原因の一つになると思います・・・これを確認することは大事です・・・間違いではないですが、他にもっと緊急度が高いと思われる選択肢があるかもしれませんので、ちょっと保留です・・・」
(調べてみた)
下痢の時には、消化の良いものを食べて、胃や腸をしっかりと休ませましょう。
3 下痢の回数
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「数日前から下痢を繰り返している・・・仮に、9回下痢をしていると10回下痢をしている・・・そこに大きな違いがあるとは思えないかな・・・となると回数の違いを知る事が緊急度が高い事とは思えないかな・・・この選択肢は違うとしましょう」
(調べてみた)
1日3回以上の排便が見られ、それが3週間以上続く、慢性下痢と言われます。
4 水分の摂取量
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「下痢の便には水分がたくさん含まれています・・・何度も下痢を繰り返すことで体内の水分がたくさん排出され、脱水に至ることがあります・・・体内の水分が少ない高齢者は下痢をしても水分の摂取は大事です・・・これが正答か・・・」
(調べてみた)
下痢をすると、水分、ミネラルも一緒に排出されます。脱水や電解質異常を防ぐためにも水分をしっかりと摂取しましょう。スポーツ飲料だと、水分、ミネラルも含まれているので効果的です。
5 肛門部の皮膚の状態
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「弱酸性の肌に、アルカリの下痢便は肌には刺激が強く、肌を痛めます・・・ですが、これが一番緊急度が高いとは言えませんね・・・この選択肢は違うとしましょう」
(調べてみた)
アルカリ性の下痢便を通過する肛門部の肌は痛みます。また、おむつの方ですと、下痢便が広範囲に臀部に触れ、臀部全体の皮膚トラブルに繋がり、それは、また、褥瘡へとつながります。
私の答え 「4」 正答は「1」
トイレに行けないと思うと余計にトイレに行きたくなる・・・これは、トイレにいけないというストレスが腸にかかり、腸が活発になるからだそうです・・・私はどういうわけか本屋に行くとトイレに行きたくなります・・・こういう人は意外と多いそうです
病気でも脱水でも、予防に勝る治療なしです・・・本当に脱水になったら口から水分を摂るのが難しくなります・・・脱水になる前にどうしたら良いのか?また、脱水になったらどうしたら良いのか・・・?