第32回社会福祉士国家試験を解説してみた~問23 ニッポン一億総活躍プラン 地方創生 | 福祉 介護の勉強ブログ

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「ニッポン一億総活躍プラン」・・・斬新な名前ですね。ここには、社会福祉士として知っておかなければならない、「社会的包摂」「地域共生社会」といった事に触れています。

 

 

現代社会と福祉

 

 

 

問題23 「ニッポン一億総活躍プラン」(2016年(平成28年)6月閣議決定)の内容に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

 

 

ニッポン一億総活躍プランは、一億総活躍社会を実現するための計画です。一億総活躍社会とは、女性も男性も、お年寄りも若者も、一度失敗を経験した方も、障害や難病のある方も、家庭で、職場で、地域で、あらゆる場で、誰もが活躍できる、いわば全員参加型の社会である・・・との事です。

 

 

1 地域資源の活用や自然環境を活用した第4次産業革命を実現すべきとした。

 

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

4次産業革命・・・AIとかロボットを活用することだったような・・・この選択肢は違うとしよう」

 

 

(調べてみた)

産業革命は、新しい技術や資源の導入により、産業を進化させて、社会を大きく変えます。便利になる一方で、公害等の弊害も生まれる・・・そんなこともあります。

 

4次産業革命

4次産業革命では、ビッグデータ、IOTAI(人工知能)を導入にすることで、たくさんのデータをインターネットに集め、それをAIで学習し、実際の社会で役に立つ結果を導きます。

 

たくさんのデータを集め(ビッグデータ)、そのデータをAIで分析して、最適な解を導きます。

インターネットの広告なんかそうですよね。過去に見たサイトの閲覧履歴に基づいて、その人が好みそうなものを分析して、広告を表示します。

 

コンビニなんかでも、レジにすべての購入履歴がデータとして保存されます。ビールを買った人は、チーズかまぼこも買う人が多い・・・という分析がなされると、ビールのそばにチーズかまぼこを陳列して、購入しやすいようにしたりします。

 

また、物とインターネットが結びつく、IOT。例えば、家の中にある、エアコン、テレビ、ドアにセンサーを付けることで、インターネットからの操作が可能になります。外出中に、「あっ!玄関のドアのカギを閉め忘れた!」となったら、スマフォから操作して、カギをかけることができます。

 

地域資源の活用や自然環境を活用した・・・これは、観光振興等での地域再生プロジェクトなんかでよく言われますね。さらには、選択肢3の地方創生にもつながっていきます。

 

 

2 一億総活躍社会を実現するのは,次世代の役割であるとした。

 

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

「一億総活躍社会・・・次世代といわれても時期が明確じゃないな・・・それに次世代に負担をまわしてはいけませんよね・・・この選択肢も違うかな」

 

 

(調べてみた)

「一億総活躍社会」は、少子高齢化に歯止めをかけ、50年後も人口1億人を維持し、家庭・職場・地域で誰もが活躍できる社会を目指します。

 

そのためには、経済成長、子育て支援、安定した社会保障の実現が必要です。将来の事、次世代の事ですので、今から取り組まなければなりません。

 

 

3 地方創生は,一億総活躍社会を実現する上で最も緊急度の高い取組の一つであるとした。

 

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

地方創生・・・地方、新たに創る・・・衰退してきている地方をよみがえさせる、復活させるといった意味か・・・いいような・・・でも、これが最も緊急度が高い取組みかなのか・・・この選択肢は保留」

 

 

(調べてみた)

もともとあった、アベノミクス「3本の矢」。

①大胆な金融緩和 

②機動的な財政政策 

③民間投資を喚起する成長戦略

 

これに続き、アベノミクスの第2ステージでは、ニッポン一億総活躍プラン」の中で「新・3本の矢」を打ち立てました。

 

そのうちの一つが「希望を生み出す強い経済」で、名目GDP600兆円実現です。

 

ここには16の取組みが示されています。

 

その取り組みの一つに地方創生があります。

 

これ以前にも、地方創生は言われていました。

 

2014年(平成26年)9月に、第二次安倍内閣発足時に記者会見で安倍晋三総理が発表しました。

 

そして、「まち・ひと・しごと創生法」2014年(平成26年)11月に公布されました。

 

この法律は、少子高齢化社会への対策と、地方都市を環境面、経済面などから改善し、東京に極端に集中している人口密度を解消するためのものでした。

 

日本は人口の減少が続いています。地方においては、消滅してしまう自治体も出てきてしまいます。

 

地方においては、東京に移り住む人がいなくなるくらい魅力的な街づくりが必要です。それが、人口減少の一つの解決策になるものと思われています。

 

なぜなら、合計特殊出生率は、全国平均が1.43に対して、東京では1.13と下回ります。

 

地方の人が東京に来ることで、子どもが生まれる数が減ってしまい、人口減に拍車がかかっています。

 

地方でも、働く場所があって、公共設備、公共サービス、交通が整った地方都市になれば、地方に踏みとどまる人も増えるはずです。

 

ちなみに、「新・3本の矢」の残りの2本は、「希望出生率1.8」、「介護離職ゼロ」です。

 

 

4 一億総活躍社会は,政府に頼らず社会の側の責任において実現すべきとした。

 

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

社会の側の責任・・・これじゃだれが責任を負うのか、具体的じゃないですね。政府も社会も責任を負うといったものになるのでしょう・・・この選択肢は違うかな

 

 

 

(調べてみた)

ニッポン一億総活躍プランでは、どんな人でも、家庭、地域、職場等で活躍できる社会を目指します。

 

それには、地域共生社会として人と人、人と地域、人と職場での助け合いが必要です。

 

しかし、そのためには、政府による法律や制度の環境整備も必要ですよね。

 

 

5 「成長」か「分配」かという論争に終止符を打ち,「成長」に重点を置いた施策を推進するとした。

 

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

『成長』か『分配』かという論争に終止符を打ち・・・では無く、両方に重点を置いて施策を推進するのでは・・・この選択肢も違うとしよう

 

 

(調べてみた)

ニッポン一億総活躍プランでは、「希望出生率1.8」、「介護離職ゼロ」というのも目標になっています。

 

この2つを達成するには、社会保障の充実が必要です。社会保障を行うには、お金がかかります。経済が成長し、みんなが税金や社会保険料を払い、そのお金を公平に分配することが大事になります。

 

 

消去法になりますが・・・

 

 

私の答え  「3」   正答は「3」                  

 

          

 

ニッポン一億総活躍プラン3つの目標(新・3本の矢)

「希望を生み出す強い経済」で名目GDP600兆円実現

「夢をつむぐ子育て支援」で希望出生率1.8の実現

「安心につながる社会保障」で介護離職ゼロの実現

 

 

 

 

 

私が持っている、社会福祉六法や福祉の用語辞典も古くなってしまいました。新しいものを購入しないといけませんね。

 

 

 

 

 

戦後、見事なまでの経済復興を果たした日本。

その後の、バブル崩壊、リーマンショック・・・

高度経済成長の頃は子どもだったので、よくわかりません。

ですが、バブルやリーマンショックは知っています。

なぜ、日本の経済はそのようになったのか、これを読んで勉強したいです。