第31回社会福祉士国家試験を解いてみた~ソーシャルワークの発展に寄与した人物~ | 福祉 介護の勉強ブログ

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仲村優一さん 竹内愛二さん 小河滋次郎さん・・・等々、日本のソーシャルワークの発展のために、寄与、活躍した人達がたくさんいます。

 

 

相談援助の基盤と専門職

 

 

問題94 日本のソーシャルワークの発展に寄与した人物に関する次の記述のうち,正しいもの1選びなさい。

 

1 仲村優一は,著書『グループ・ワーク 小團(しょうだん)指導入門』において,アメリカのグループワーク論の大要を著した。

 

解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です

「正直、わからないのだが・・・グループワーク・・・・アメリカのではなく、イギリスなのでは・・・この選択肢は違うかなぁ・・・」

 

(調べてみた)

仲村優一さんの著書や翻訳を調べると、「ケースワーク」「生活保護」をテーマにしたものが多いです。

 

「仲村・岸論争」

公的扶助におけるケースワークの意義をめぐっての岸勇さんとの論争がありました。

 

仲村優一さんは、公的扶助におけるケースワークの民主的機能の可能性を説きました。

 

岸勇さんは、要保護階層の自覚と運動の展開のための援助を強調しました。

 

私の解いてみた~は間違いでした。グループワークはイギリスのCOS(慈善組織協会)がアメリカに輸入され、現在のケースワークの土台ができました。

 

2 竹内愛二は,著書『社会事業と方面委員制度』において,ドイツのエルバーフェルト制度を基に方面委員制度を考案した。

 

解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です

「方面委員制度・・・は、別の人だったような・・・この選択肢は違うとしましょう」

 

(調べてみた)

竹内愛二さん

アメリカへ私費留学をし、ケースワークを学びました。日本でのソーシャル・ケースワークの第一人者の一人です。

著書に、『ケース・ウォークの理論と實際』があります。

 

方面委員制度

第二次世界大戦後に創設された、民生委員の前身にあたります。

 

大阪府知事林市蔵が、小河滋次郎博士の協力を得て、ドイツのエルバーフェルト市の救貧委員制度、エルバーフェルト・システムを参考に創設しました。

 

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岡山県知事の笠井信一さんも、エルバーフェルト・システムを参考に済世顧問制度を作りました。

 

3 永井三郎は,著書『ケース・ウォークの理論と實際』において,アメリカの援助技術について論じた。

 

解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です

「これも、1と一緒で、イギリスのような・・・この選択肢も違うかなぁ・・・」

 

(調べてみた)

永井三郎さんは、著書『グループ・ワーク 小團(しょうだん)指導入門』を著しました。永井三郎さんは、グループワーク、ソーシャルワークといった著書が多い方です。

 

4 小河滋次郎は,論文「公的扶助とケースワーク」において,公的扶助に即したケースワークの必要性を示した。

 

解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です

「問題文自体には、特に、違和感はないかなぁ・・・保留」

 

(調べてみた)

小河滋次郎

法学博士。ドイツに留学し、監獄を視察し、監獄法制定に協力しました。

 

1913年には、救済事業指導嘱託となり、方面委員制度の創設に尽力しました。

 

 

「公的扶助とケースワーク」を著したのは、岸勇さんです。

 

生活保護受給者全員に、ケースワークとは限らない、金銭給付だけで事足りる人もたくさんいる・・・とった考えです。これが、先の、「仲村・岸論争」です。

 

ケースワークと公的扶助は一体である・・・とした、仲村優一さんと論争になりました。

 

5 三好豊太郎は,論文「『ケースウォーク』としての人事相談事業」において,ケースワークを社会事業の技術として位置づけた。

 

解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です

「ケースワークは、一つ一つの事柄への対応・・・社会事業は、もっと大枠のような・・・この選択肢も違うかなぁ・・・」

 

(調べてみた)

社会事業という言葉を、社会福祉という言葉に置き換えると、「ケースワークを社会福祉の技術として位置づけた」となります。

 

それなら、しっくりきます。この論文の中で、

 

「社会事業の中心生命はケース・ウォークである」と言っています。

 

三好豊太郎さんは、この論文を1924年(大正13年)に発表しています。

 

当時は、「社会福祉」という言葉はありません。

 

そこに気づけば、良かったのだが・・・

 

 

私の答え  「4」   正答は「5」

 

 

仲村優一さんは、公的扶助とケースワークの一体性を説きました。

 

竹内愛二さんは、アメリカのケースワークを日本に初めて紹介しました。

 

小河滋次郎さんは、方面委員制度に尽力しました。

 

 

 

 

 

受験会場・・・私は早稲田大学でした・・・大学受験では不合格でした・・・嫌な予感と不安がありましたが、何とかなりました・・・嫌な予感も不安も、今までのがんばりの前では不要だなぁ・・・と思いました