ありがとうございます。
東京 東久留米市
”既製服のように仕上がるソーイング教室”
【RANPI】主宰
&オーダーメードの服のお仕立て
曽根 かおりです。
生徒さんが持ってこられた綿の生地。
本当は、横のボーダー柄ですが、
生地に余裕があればいいですが、
そうでない場合、私は
じゃあ、どうでもいいか。
ではなくて、
優先順位を決めて
裁断していきます。
一箇所でも。
できれば二箇所とか、
ここだけは、いい柄でバッチリ合わせて、
あとは、全然バラバラでも
大事なところが決まっていれば、
全体に締まって見えるからです。
考え方として
消去法でもOKです。
この生地の場合、
おとなしそうな顔の柄ですが、
その中でもこの茶色の柄が非常に目立ちます。
生地だけ見ると、それほど感じないですが、
この茶色の線、
服になった時、
変な位置に持ってくると
悪目立ちします。
全体柄のいいアクセントになるような
位置に持ってくる必要があります。
変な位置に持ってくるとは・・・
先ずは、裾線です。
この茶色の線ギリギリで終わると
おかしいです。
しかも、後ろはまっすぐ、
前は、前下がりでカーブしていたので、
前の裾になったら、茶色の柄が消えている。。
そんなことにならないように、
裾線からは外します。
この生地は、最大のポイントがそこではないかと
思います。
裾線の柄ありきで身頃を決めていきます。
ボーダー柄なので、
前中心とか、後ろ中心の位置は気にしなくていいですが、
裾線を決めた際に、
この茶色の模様ラインが
バストのあたりでどんな位置に来るか、
これも見ておきます。
バストトップラインに、
この線がちょうど来るようにすると、
そこに目が行って、目立っておかしいです。
もし、バストトップラインに
ドンピシャ来ていたら、
裾線とのバランスを見ながら、
少しずらしたほうがいいですね。
上か下か、
どちらにズラすかといったら、
裾線の柄で、問題なければ、
バストラインより上にずらしたほうがいいです。
バストラインが、上に見えるので、
バランスが良くなります。
既製服で
ボーダー、ストライプ、チェック・・・
を手に取った時、
単純に柄だけが目に入ってきて、
その服を【素敵】
と思えるには、
悪目立ちしないような
配慮が
たくさんされているのです。
がらも生かすも殺すも
裁断次第。。
ってことでしょうか。
今回の生徒さんのは、
シャツでしたので、
そのあと、細かな調整柄続きます。
カフス、襟など、細かいところを
どのようにしたかは、
また続きでお知らせさせていただきます。
最後までおよみくださり
ありがとうございます。
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