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ありがとうございます。
東京 東久留米市
”既製服のように仕上がるソーイング教室”【RANPI】主宰
＆オーダーメードの服のお仕立て曽根 かおりです。
洋裁するにあたって、
裁断が、何よりも一番大事。
と何度となく、常日頃お伝えしていますが、
どれくらい大事であるかは、
その人の受け取り方次第だったりもするので、
方向を変えながら、色々投げかけています＾＾
アパレルにいた頃、
専属の縫製工場があって、
そこに行くと、
たまにすさまじい裁断の光景を見かけます。
ひとりで服作ってると、
裁断って、ちょっと面倒で
２軍の仕事・・・・
って感じやすいですが、
工場では、年季の入った
”ザ・職人”のようなおじさんが
裁断していました。
多分、その頃は、なんか”意外”に感じて
目に焼き付いていたんですね、その光景が。
ものすごい厚さに積み上げられた生地を、
電動ドリルみたいなので裁断するのですが、
裁断されていく布が、
ビクとも動いてる様子がない。
しかも、驚いたのが、
この裁断ドリル、
学校でそれに触れる授業があって、
”物”は見たことも触れたこともあったのですが、
ものすごい切断力なので、押さえている左手が危険！
なので、
マイケルジャクソンみたいな鎖で出来た手袋をはめるんですよ、
万が一、手に触れても、大丈夫なように。
『これは絶対に必須です、
はめないでは、絶対に触らないでください』
みたいに教わったのです。
それが、
工場のおじちゃんは、
素手だった。。。
慣れてきて、素手の方が感覚がわかるんだろうな。。
と思って見ていたれど、
それでも見ていて怖かったです。
もう、この裁断レベルになると、
命がけですね、
次に年季の入ったおじちゃん（こちらもなぜか男の人）
は、アイロンのところにいつもいました。
そして、
ミシンに座って縫っているのは、
高卒の若い女の子たち。
この頃は、
私もこの流れが、
ちょっと不思議でしたが、
後に、自分も既製服の縫製を
学んでいくにしたがって、
非常に納得していくわけです。
さて、せっかく綺麗に裁断出来たのに、
接着芯貼る時に、
努力が水の泡・・・・・
になってしまいそうな場面があります。
接着芯にも地の目があります。
たて・横、間違えるのも、
もちろん✖だけれど、
新しく教室にいらっしゃる方で
そもそも、地の目、関係無いと思って、
裁断してる場合を、時々見かけます。
つかさず見つけるので、
地の目を正してもらいます。
今まで気にしたことなかった・・・
とおっしゃるので、
よかった、この機会に覚えてね。
と、説明します。
基本、
表地と同じ地の目です。
表地ほど神経を使わなくてもいいかもしれませんが、
きちんと地の目を正して裁断します。
よく売られている不織布の接着芯。
和紙のように、紙の縦線が
うっすら見えます。
たては、引っ張ても、
ビクとも動かないですが、
横に引っ張ると、
破けてしまいます。
もう一つ、よく使われる”アピコ”シリーズの接着芯。
伸縮性の接着芯です。
接着芯って、見返しだとか、
服を裏で支える重要な役割のところに割ります。
その支えが、地の目関係なく、変なナナメで裁っていたら、
支えるどころか、
歪みを誘発してしまいます。
綺麗な服には、
裁断、
接着芯まで、ちょっと気を配ると、
更に綺麗に仕上がります。
なんだか素敵な服・・
は、そういうところの積み重ねです。
人と同じかもしれませんね＾＾
今日も最後までお読みくださり、
ありがとうございます。
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