おはようございます
西宮アパレルブランド
『ONE WASH』がproduceする
ハンドメイドソーイング教室です。
縫製工場の手法、
かんたん、手早く、きれいに縫えるコツ、
マチ針なし、しつけなしの合理的な縫い方を、
お伝えしています。
近隣の小学校は本日、卒業式のようです。
暖かく天気も良くてよかったですね。
桜のつぼみもふくらんできてます。
ご卒業おめでとうございます🌸
それでは、先日のレッスンの様子です。
今回は、『キセの掛け方』をお勉強しました。
『キセ』とは、
和裁では当たり前に使われているようです。
洋裁でも裏地付きのものには、使用します。
生地の接ぎ目に、入れるゆとり分のことなのですが、
お手持ちの既製品の裏付きのもの、
たとえば、ジャケットや裏付きのコートなどに多くついていますね。
縫い目が見えない状態なのですが、
表地と同寸法で作ってしまうと、
ゆとりがなく、ひきつれた状態になり、運動量がないお洋服に、仕上がってしまいます。
そこで裏地に若干のゆとり分を持たせることにより、
遊びをつくり、肩や肘など裏側に動きやすい状態を作ります。
これを
『キセを掛ける』といいます。
ものによって変わりますが、
だいたい0.3〜1センチ前後のキセを掛けます。
来年の卒業式用にセットアップで
ジャケットとパンツを
作成中の生徒さん。
ジャケットの表地は形になったので、
次は裏地に取り掛かります。
「キセ」ってなに?!
最初は意味から知ることに。
そして、実際にはどう縫って、どうするのか?!
パネル切替えが前後にあるので、
そこの部分にも全てキセを掛けます。
分かりやすく、型紙に赤で書きました。
今回は、0.3センチのキセです。
パネル切替えの縫い代、
1.5センチの縫い代に対して、
1.2センチところを縫います。
縫い始めと縫い終わり、どう縫うのか?!
↓
赤のラインです。
また、1.5センチのところに戻ります。
分かるかな?!
↓こう縫います。
そして、次です。
縫い代を倒す方向へ、
今縫った縫い代を2枚一緒にアイロンで倒します。
そのときに、
縫い始めと縫い終わりは、1.5センチでしたね?
なので、1.5センチのところを
アイロンでクセ付けするのです。
そうすることによって、
0.3のキセが左右両方で計0.6センチのキセがパネル切替えのところに掛かるというわけなんです。
また、肝心なことに、
アイロンでクセ付けたところを撮り忘れたので、
こちらを。
こんな風にゆとり分が、つきます。
広げて見たらわかりやすいかな?
表に広げて表からもそっとアイロンを
掛けて落ち着かせてくださいね。
キセを初めて知った生徒さん。
なるほど〜と、
とても分かりやすい!
と仰ってくださいました。
既製品の裏側にこんなんあるなーとは
見たことあるけど、
どうやって作るのかまでは、
知らない方が多いですよね?
またひとつ、お勉強になりました。
それでは、今日は良い卒業式になりますように🌸
いってらっしゃい♪
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