JR西日本285系 B寝台個室「シングルツイン」 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

国内最後の寝台特急、サンライズ瀬戸・出雲に充当されている285系。今回は、サンライズのミステリー区画、「シングルツイン」です。珍妙な座席名ですが、1人でも2人でも使えるという意味で、その始まりはかつて大阪-札幌を結んだ臨時寝台特急、「トワイライトエクスプレス」に遡ります。1・8号車の11番、2・6・9・13号車の1番・11番・12番、7・14号車の1番が該当します。

 

さっそくですが、シングルツインのお部屋です。二段式のベッドがセットされており、なるほどシングルツイン・・トワイライトを彷彿とさせます。

 

1人利用の場合は空間を広く利用でき、2人利用でも後述の事情から寝台下を有効活用出来るため、「何もしなければ」大きな荷物をそこへ置いておくことも出来ます。

 

扉を閉めてみました。やはり鏡が設置されており、鍵はダブルロックです。

 

右側には非常ボタンと、コップが二つ並んでいます。

 

上段への階段です。一人利用ですと、荷物置き場としても使用可能ですね。

 

一段目にはコンセントと、照明のスイッチがあります。上段利用だと、コンセントは延長コードが無いと使えませんね。

 

ハンガーは二つあります。ただ、重ねて使うことになるので少々不便です。

 

上段には荷物置き場がありますが、リュックが入るか入らないか程度の大きさです。

 

下段の寝台です。下段に関しては構造の都合上少々凸凹しているため、気になる方もいるかもしれません。1人利用で「寝る」ことを考えると、実は上段の方がオススメとも言えます。

 

続いて上段です。通路側には転落防止用のバンドが付いています。

 

寝台幅は広いとは言えません。収納機構もあるので、あまり贅沢が出来なかったということもあるでしょう。ただ、トワイライトエクスプレスには無かった窓があるので、晴れていれば星空を見ながら横になることも出来ます。

 

上段の操作パネルです。寝ぼけてSOSボタンを押さないように注意が必要です。

 

さて、シングルツインの下段は、トワイライトエクスプレスと同じように座席に出来る機構が備えられています。今回はサンライズ瀬戸利用で、週末の琴平延長でしたので高松駅からは座席モードに切り替えて向かうことにしました。こちらは、ひとまずシーツや掛け布団等を上段に上げた図です。

 

このように、中央のマットを取り外すことが出来ます。「機構」…というほど大層なものでは無いですね(笑)

 

中央のマットを外すと、窓側に収納されていたテーブルが使えるようになります。

 

テーブル展開の図。「サンライズ瀬戸」の延長運転ですと、高松駅のコンビニで朝食を買って食べるのもいいでしょう。

 

取り外したマットは背ズリとして使用出来ます。それにしても、中央のマットを支える棒がえらく細くて貧弱に見えます。ヘヴィ級の方は多少のスリルを感じることでしょう(笑)

 

で、反対側は残念ながら座面のみです。この辺りは、ソファになるトワイライトエクスプレスの方が居住性としては上ですね。

 

壁面には上段の収納方法のステッカーが貼られています。

 

ということで、上段収納の図。ダブルデッカー相当の天井高さなので、横幅はともかく縦幅は相当な解放感です。ただ、ですよ。二人分の布団を載せたまま収納することになるので、結構力業で収納しています。あまり無理しない方が幸せかもしれません。

 

2、9号車の1番は、バリアフリー対応のシングルツインとなっています。ドアはボタンによる自動式で幅広、室内も他のシングルツインと比べて、取り回しを考慮し広めなんだとか。



 



 




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