箱根登山鉄道1000形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

開業時からの100形と総称される車両群が運用されて来た箱根登山鉄道、ここに新風を吹き込んだのが1000形です。この時期の車両らしい角型ライトと上部にまで拡大されたデザインです。

 

近年行き先表示がフルカラーLED表示機になりまして、季節に応じたイラストが表示されます。

 

姉妹鉄道提携を結んでいるレーティッシュ鉄道のベルニナ線にちなみ、「ベルニナ号」の愛称が付いています。

 

箱根登山鉄道では初のブルーリボン賞を受賞しています。これには親会社の小田急もビックリ‥していたのでしょうか、某会員さんたちがたくさん票を入れていた可能性もあります。

 

川崎重工のプレートが二枚。上は製造時のもので、下のは冷房改造時のものです。‥そうです、見た目に反して登場当初は非冷房でした。

 

車内です。ドア間をクロスシートとしたセミクロス配置で、小田急ロマンスカーに準じた座席モケットで迎えてくれます。

 

ドアです。片開き式で化粧板は貼られていません。が、100形群と比べてステップが無くなっており、バリアフリー化には寄与したんだろうなぁ、と想像します。

 

車端部です。仕切り扉や貫通路はあるもののあくまで非常用であり、通常運用では使用出来ません。また両側には例の冷房装置がデンと載っています。涼しくなった代わりに、客室が少し狭くなってしまいました。

 

最前面です。運転台が中央に配置されているため、両側に設置されている座席から前面展望が楽しめます。が…欠点もありまして、夜間は全ての遮光幕が降ろされます。

 

天井です。吊革が…丸型なのに枕木方向を向いています…。これ、丸型ながらクルクル回せる訳では無く、固定されており回せません。右に一つだけ見える通常の丸型吊革と見比べて見て下さい。

 

で、かつて2000形に組み込まれていたサンモリッツ号は、吊革の色が異なります。

 

窓です。一段下降窓で、箱根の渓谷、遠くに見える相模湾をクリアな視界で楽しむことが出来ます。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプが備えられています。

 

座席です。まずはドア間からのクロスシートから参りましょう。現在はボックスシートになっていますが、かつては転換クロスシートだったようです。スイッチバックが多い路線の特性から、転換クロスシートよりもこっちの方が良いとなったんでしょうね。

 

ヘッドレストカバーはロマンスカーからの乗り継ぎを意識したか個別タイプになっています。テーブルはドリンクポケットが着席人数分付いたものが固定式で付いております。肘掛けは通路側のみの設置ですね。座り心地は柔らか目、箱根登山鉄道の乗車時間ではそれくらいが丁度良いでしょうか。

 

車端部のロングシート、こちらは優先座席です。冷房装置が付いたため、ちょっと窮屈に感じます。背ズリは低め、ここに関しては窓を大きくしたちょっとした犠牲を被っています。袖仕切りはこの時期に時折見られた檻に見える縦方向のパイプ構成です。