京成3500形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

京成初の冷房付き車両として登場したのが3500形です。セミステンレス車体を採用しており、更新工事が施された編成は前面形状が大きく変わっています。今では更新工事が施された画像のような編成のみが残されています。

 

車内です。かつては3600形などのようなイメージだったと思うのですが、3700形等の平成以降に登場した車両並の接客設備になっています。

 

ドアです。ものは更新前から変わらず、ステンレス地仕上げでカクカクした窓のスタイルを引き続き用いています。

 

車端部です。更新開始が1996年だそうで、この時期はまだ仕切り扉もこのタイプが一般的な時代ですね。

 

で、京成らしく仕切り扉があるのは一部車両のみ、このように両側ともに省略された車両も存在します。いや、一部車両にのみ設置したと捉えた方が正しいか。そう言えば、こちらはなぜか妻窓がありませんね。

 

最前面です。京成らしく乗務員室直後にも座席が設置されています。相変わらず仕切り窓はやや高めなので、前面展望には少し不向きですが…。

 

吊革は混雑に耐えうるようにするためか奥まで設置されていますが、これはこれで加減速時にガンガンぶつかりそうです(^^;;

 

更新工事を実施した際に取り付けられた「大栄車両」のプレート。この3500形更新を以て、鉄道車両の整備事業から撤退したとのこと。

 

天井です。この時代はまだまだ多く残っていたと思われますが、扇風機が残されています。時代的にはラインデリアに置き換えられていてもおかしくない中、よく残っていたものです。大手私鉄でも数少ない存在ですね。

 

窓です。元々二段窓が3組設置されていましたが、リニューアルにより二段窓2組に改められています。サッシは黒色となり、開閉も上段になって当時としては近代化したものだったのでしょう。

 

座席です。5+3の8人掛けバケットシートで、モケットは3000形にも見られる赤紫色のものを使っています。袖仕切りは背ズリの端までカバーするタイプで、パイプがやや外側から出ているため肘掛けとしては使いにくいと思います。

 

フリースペースを併設した区画です。非常通話装置と固定用具、握り棒と一通り揃えられています。ここの袖仕切りはヤッツケのごとく四角形です。

 

車端部の5人掛けです。消火器の収納スペースを兼ねたデッドスペースは、"デッドスペース"という言葉で片付けられない程に重要な「余裕」だと思っています。特にキッチリ満席だとその効果は抜群です。

 

優先座席です。青いモケットで区別しています。座り心地は程よい柔らかさをもったもので、ある程度の距離でも快適に過ごせると思います。料金不要列車にクロスシート車が無い京成なりの快適な過ごし方の答えの1つなのかもしれません。