とさでん交通590形 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

高知市内とその周辺を走るとさでん交通、主力のひとつとして走っているのが590型です。このスカーレット塗装を見て懐かしく思った岐阜市民(…と一部鉄道ファン)もいることでしょう。

 

車内です。典型的な昭和の路面電車ですが、所々に見られるオリジナリティが光るオールロングシートのパッケージです。

 

入口のドアです。一枚引き戸で、足元にはステップが立ちはだかります。近年珍しくなった塗りドアで、ドアレールも入った時代を感じさせるものです。

 

出口のドアです。戸袋のスペース問題はどこの軌道事業者も抱えている問題でして、この車両では二枚引き戸にして開口面積を稼いでいます。

 

運転台です。中央に仕切りの壁が入れられており、夜間の遮光幕の役割を果たしております。その壁は運賃表や広告枠として活用されております。運賃箱は地元ICカード対応となっております。願わくば全国交通系ICカードも使えるようにして欲しいのですが…。

 

上部にはLED表示機が設置されています。時計表示が今では時代を感じさせますね。それよりもですね、上段の次駅案内の文字、流れるのが速いこと速いこと(^^;;

 

天井です。古そうに見えても冷房は搭載しており、混雑時はともかく普段は快適に過ごすことが出来ます。ただ時代を反映させたかダクトが張り出しており、少し暗さが気になります。

 

肩部の広告にはこんなものが。車両本人の言葉なのか保護者としての会社の言葉なのかは分かりませんが、車両を大事にする気持ちが表れているようでいいですね。そそ、今更ですが廃止された名鉄の岐阜市内線から移籍した車両でございます。

 

窓です。二段窓で、下段は開閉可能です。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプのものが備わっています。

 

ボタンは今時なタイプに交換されています。アンマッチと言えばそうですが、押しやすくはなりましたよね。

 

座席です。袖仕切りや脚台はともかく、モケットの色が元名鉄車両であることを物語っています。とは言え脚台も実は模様がオシャレでして、注目いただきたいところ。

 

優先座席は、とさでんへ移籍してから背ズリにカバーを付けて対応しています。

 

かと思いきやですよ、名鉄時代の優先座席モケットもしっかり(というか平然と?)残っていたり。座り心地は背ズリの薄さと角度からして期待すべからず、短距離ランナーとして生まれたんですから仕方ありません。

 

一応、車椅子スペースもあります。ちょっとしたスペースを「車椅子スペースでござい!」と言った方が改造費も膨らみません、これくらいだと余裕ではみ出そうですが(その前にステップをどう乗り越えるんや…)。ここは日除けが無く着色ガラスとなっています。

 

…一本も入ってませんね・・。