IGRいわて銀河鉄道7000系100番台 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

昨今の新幹線は、延伸と同時に平行在来線が切り倒されていくのが流れになっていますが、東北新幹線も例に漏れずJR化後に延伸した盛岡-青森間はJRとしては廃線となり、第三セクター会社として再スタートを切っています。

 

そんな旧東北本線の岩手県側を引き継いだのが、IGRいわて銀河鉄道です。元々「いわて銀河鉄道」としたかったそうですが、既にこの名前を使用した企業がいたために仕方なくIGRを付けたんだとか。なお、IGRの「G」は"Ginga"ではなく"Galaxy"とのこと。まぁどっちにしても銀河なのは偶然のオチ…。

 

開業時から走るのはIGR7000系です。0番台はJR東日本701系を譲受したもので、100番台は新製車となっています。それにしても、会社境界が目時という近くに県境しかないようなところに設定したのはいかにもお役所仕事だなぁ、と。肥薩おれんじ鉄道のように県の対応に温度差が出ないようにするためかと思われますが、利用者には不便を強いるだけなんですよねぇ、お隣と違って18きっぷでの通過は未だに認めてくれませんし…。

 

車内です。こちらは新製車の100番台で、青森県側を含めたあれだけの距離をロングシートではさすがにマズいと考えたのかセミクロスシート配置で登場しています。

 

ドアです。ステンレス地そのままのもので、足元にはステップがあります。この辺りは電化がされていても客車列車が遅くまで残っていた東北本線だからこそなんでしょう、未だにホームは低いままですし・・。

 

路線図です。マスコットというかゆるキャラというか、地方の鉄道らしいです。

 

車端部です。ワンマン運転で通り抜けも多いからなのか、仕切り扉は両開き式で貫通路も広くなっています。普段は開けっ放しで運用されることが多いようです。

 

最前面です。701系グループ共通の半室構造で、先頭に立つ時は常時運賃箱が出され、ワンマン運転時の最後尾ではこのように車掌台側が解放されます。最高速度で走れる区間が長い盛岡以北の東北本線、圧巻の後面展望が楽しめます。

 

座席です。モケットこそオリジナルのものですが、基本は701系のそれです。

 

車椅子スペースとセットになったロングシートです。ここの袖仕切りは肘掛けとしても使えるので比較的人気なポジションです。でも、このスタイルを持つのはセミクロスシート車両、どうしてもクロスシートに走ってしまいます。

 

優先座席を有するロングシートです。優先座席のモケットはJR東日本共通のものです。ここにさっきのゆるキャラを散りばめるなどのオリジナリティが欲しかったようには思います。

 

車端部のロングシートです。座り心地は「出来る限り長距離運用も想定したんだろうなぁ」と思えるくらいには悪くは無い、程よい柔らかさだとは思います。

 

クロスシートです。こちらもE127系100番台や701系のクロスシート車と同じものですね。

 

背ズリは低め、ロングシートスタイルから窓割りを変えていないためどこに座ってもガッツリ柱が視界に入ってくる、しゃーなし設置のようなヤッツケ感が無くはありません。