一畑電車5000系「しまねの木」仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


最近、新しく譲渡してもらった車両の登場や、既存車の改造で賑やかさを見せている一畑電車。長らく一畑電車のフラッグシップとして活躍してきた5000系にも改造の波がやってきました。2編成のうち1本がその対象となっています。


その名も「しまねの木」。前面にはヘッドマークが付いていますね。

 

さて、2020年代に入りまして、塗装が独自塗装から一畑一般塗装へ変更されています。またヘッドマークもちょちょいとデザインが変化しているようです。灯具類はそのままであることと、ヘッドマークで2100形と区別が出来ますね。さて、中はどうなっているのでしょうか。


というわけで車内に入ってみました。す、すごーく「木」で溢れていますね(^^;; 

 

10年近く経ちますと外観だけでなく車内にも変化があるもので、一部変わった箇所がある2024年の車内です。


ドアです。原型時代は金属地そのままのドアだったのですが、新たに化粧板が貼られました。右側には整理券発行機が備わります。ワンマン運転では必須のアイテムですね。


車端部です。幅広貫通路は相変わらずで、車両間の行き来が多いワンマン運転列車では何かと都合がいいようで。


最前面です。こちらも前面展望が可能な大きな窓のまま残っています。中央部分には運賃箱が鎮座しており、左上にはバスタイプの運賃表示機が設置されています。


天井です。構成自体は変わっていませんが、両側肩部の化粧板が貼り替えられており、冷房吹き出し口に木目の化粧板が貼られています。

 

そして2024年。照明が直管式のLED灯に交換されています。蛍光灯はじき製造中止の後に継続利用が出来なくなるため、それに備えたものでしょうね。照度は蛍光灯よりアップしていますが、木製の荷棚が窓側になる程光を遮ります。このように夜間だとやや薄暗くなりますね。


吊革はJR西日本の新型電車や通勤電車に広がっている径が太いオレンジ色のものです。留め具は木を使っています。


窓です。二段窓、青い生地を使ったロールカーテンは変わっていません。


座席です。ドア間は転換&回転クロスシートからボックスシートに改座されています。

 

まずは2人掛けの4人組ボックスシートから。通路側とは木のパーテーションで仕切られており、プチ個室感覚を味わえます。

 

こちらの座り心地ですが、どこの区画を座っても座面のクッションがやたらに沈み込むようになっています。個人的には後述の2人掛けの方がお気に入りです。



中央にはテーブルが設置されています。

 

折り畳み式で、通路側方向へ広げることが出来ます。広げると4人分のドリンクポケットが出てきます。


反対側の1人掛け、2人組ボックスシートです。

 

座席単体で見ると、やはり座面は根本から2人掛け席と異なるもので、こちらはバケット形状になっています。

 


ちなみに窓割りは変わっていないので、窓が中央に来ている場所もあれば画像のように柱が中央にきている場合もあります。お好みに合わせて、どうぞ。


こちらにもテーブルが付いています。

 

2人組席ということで、座席方向へ開く形となっています。


座席中央にはこんな窪みがあります。荷物入れにしては小さすぎますねぇ・・。


ドア横がロングシートなのは変わっていません。袖仕切りが木の板で出来ており、かつての旧型国電みたいです。


車端部の5人掛けです。背ズリがかなり短めになっています。窓の寸法は変わっていないのですが・・なぜでしょう。



乗務員室直後は3人掛けです。昼間の前面展望はこちらからどうぞ。


そしてその向かいは車椅子スペースになっています。固定用のロープが備わっていますが、存在感は皆無に等しいですね(^^;;

 

2024年のフリースペース。自転車のピクトグラムが追加され、サイクルトレインの自転車置き場にもなります。そうそう、ドアの足元には黄色のマットが敷かれています。

 

またフリーWi-Fiも整備されています。近年は都市部でWi-Fiの設置を取りやめる会社が増える中で、地方でこういった情報提供ツールが整備されていくのは皮肉なものです。




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