東急7700系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


東急の歴史を語る上では欠かすことの出来ない存在7700系、元は7000系であり、日本で初めてのオールステンレスカーです。現在日本の大半の電車が、ギンギラギンの電車ばかりと・・いえいえ、無塗装ステンレス車体の電車が広がっていった源流はこの車両になります。

 

車体は登場してからなんと50年が経過しました。さすが「60年は持つ」と当時の設計者が豪語しただけのことはあります。新7000系が導入されているものの、2018年5月現在まだまだ現役続行中、一体どこまで走るのかもう中の人にしか分かりません(笑) 


車内です。画像は半分ほどしか写っていませんが、18m級3ドアの車内は、20m級車両がバンバン行き交う東横線や大井町線から乗り換えると、すごくこじんまりして見えます。でも、それが池上線などの下町路線にはピッタリです。車内は一度リニューアルが行われており、オリジナルではありません。


ドアです。内側も化粧板は貼られていません。つり革はドア上にも設置されていますが、座席がギリギリまで伸びているため、ドア横に立ち席スペースはありません。


車端部です。仕切り扉は設置されていません。昭和の通勤電車ではこれが当たり前だったんですね。当時は冷房も付いていませんでしたから、今では問題視される風の吹き抜けも、逆に歓迎されるものだったのかもしれません(※勝手な想像です)。そして現在は3両編成のコンパクトな編成ですので、そこまで風の吹き抜けも問題にならないのでしょう。車椅子スペースがありますが、もちろん後年の設置です。


天井です。弧を描いた天井に、非冷房時代の名残を感じます。かつて車体強度に問題があるとして見送られていた冷房も、現在はしっかり増設されています。送風補助として、それまで涼を得るための主役だった扇風機もそのまま残されています。


窓です。二段窓3枚並べで、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。今となってはかなり時代を感じさせる組み合わせとなっています。


座席です。ドア間は9人掛けです。3+3+3で分かれており、真ん中はモケットがオレンジ色をしています。境目には肘掛を入れており、定員着席と居住性の向上を図っています。こちらも7700系化に合わせて導入されたものです。袖仕切りは肘掛を兼ねた板・・と言いたいところですが、そのすぐ上を水平に走るポールとの間隔が狭過ぎるため、ぜんぜん肘は置けません。ちょっとした悪意を感じます(笑)


車端部の4人掛けです。座り心地は可もなく不可もなくですが、バケットシートではないため、本線級の路線で活躍する5000系列などの新系列と比べると、ややゆとりのあるものです。バケットシートがダメな座席とは一概に言いませんが、このゆとりが、おおらかだった古き良き昭和時代を物語っています・・と平成生まれの人間が言ってみます(^^;;

無骨で古風な車体に、VVVFインバータ音が聞こえてくる何ともアンバランスな系列ですが、日本の鉄道史を語る上で欠かすことの出来ないこの車両、一体どこまで走るのでしょうか?