京阪9000系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


現存する京阪電車の中で、運用上一番悲惨な思いをしているのがこの9000系でしょう(^^;;  元々は特急兼用車としてセミクロス仕様で登場した車両で、ラッシュ時の特急や昼間の急行などに運用されていました。塗装も一般型車両と区別する為に濃淡の緑の間にパステルブルーの帯が入れられた特徴あるものとなっていました。しかし、3扉固定クロスシートのセミクロス車である当系列と、2扉転換クロスシート・テレビカー・ダブルデッカーの8000系との格差が問題となっていました。乗客の中には、この系列充当の特急を見送り8000系の特急を待つという不評ぶりでした(急行運用時はそれなりに歓迎されたようですが・・)。その後、中之島線開業と同時に快速急行用に2代目3000系が3扉転換クロスシート車で導入されたことから、この系列が固定クロス仕様である必要がなくなり、新塗装化と同時にロングシート化、一般通勤型電車へと格下げされました。更に9001Fと9002Fは1両が減車され7連となり、外された2両は10000系に編入されています。現在は普通から深夜急行等、様々な運用に就いています。


車内です。旧塗装や過去の車内はWikipediaの京阪9000系電車 のページに載っているので参考に。ちなみに、過去の車内に僕は区間特急で一度乗車しています。感想は京津線の800系に同じですね。


ドアです。片側がLED表示機付のドア、反対側は路線図が設置されたものになっています。化粧板が貼られたドアは関西ではお馴染みで、窓は標準的な大きさですね。


車端部です。6000系同様、妻窓は無く、貫通扉の窓は比較的大型です。もう少し下方向に長いといいですね。


優先座席を有する車端部です。吊革は赤色の止め具となっています。


最前面です。大きい仕切り窓となっているため、展望性は抜群です。通勤電車では最大級の大きさと言えますね。

 

天井です。ラインデリアが全長に渡って伸びており、蛍光灯にはカバーがかけられています。


窓です。二枚窓で、日除けはロープ式のフリーストップカーテンです。かつてはボタン式の窓の自動昇降装置が付いていましたが、ロングシート化の際に撤去されました。


座席です。固定クロスシートからバケットタイプのロングシートへ改座された現在のものです。この形状の座席はこの系列独自のもので、他の系列には波及していません。画像はドア間の8人掛けです。


車端部の6人掛けです。袖仕切りは緩いカーブがついたもので、一応肘掛としての機能も持ち合わせています。荷棚に伸びるスタンションポールが少し目ざわりですが・・。背ズリの円形模様は、3000系のロングシートに通じるものがありますね。・・色合い的に芋虫に見えてしまいますが(^^;;


座面のアップです。バケットが過剰なまでに強調されています。これほど山の大きいバケットシートは初めてです。


優先座席です。基本的には一般座席の色違いとなっています。背ズリには一つ一つの座席に「優先座席」と書かれています。


車椅子スペースです。スペース横は3人掛けのロングシートがあります。付帯設備は握り棒のみとなっています。そして相変わらずこの棒はそのままドア横の棒へと急上昇しています(笑)


最前面の3人掛けです。座り心地ですが、座面の傾斜が他車よりもキツくなっているものの、背ズリが柔らかく設定されているため、しっかり受け止めてくれる印象です。京阪間移動にも耐えうるものなのではないでしょうか。


最前面、優先座席です。この反対側には・・


車椅子スペースがあります。ここの握り棒は繋がっていないのですね(笑)


そして気になるのがこの1人掛け。もはやロングシートとは言えないですね(笑) ショートシートとでも名付けましょうか。

製造当初から「ハズレ特急」として見送られ、新塗装への変更後はロングシート化され、目立った活躍が期待できなくなった9000系。哀愁を感じますが、負けるな9000系。
 
 
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