前議長が公選法違反容疑で「起訴猶予」処分となったにも関わらず、いまだに一度も公的な謝罪をしていないのは異常だと思っている南魚沼市議会議員の黒岩揺光です。
2005年、兵庫県高砂市の議員が廃棄物処理法違反容疑で「起訴猶予」となり、議会で辞職勧告決議案が出され、賛成多数で可決されました。
当時出された決議文をご覧ください。
先般、生嶋洋一議員が廃棄物処理法違反容疑で書類送検され、当該容疑について司法の 判断が示されたが、それは容疑事実の存在は認めつつ、起訴は行わないとする、起訴猶予処分であった。 高砂市議員政治倫理条例は、議員に対し、疑惑を招く行為ですら禁じており、その条例 の精神を大きく逸脱していると言わざるを得ない。 生嶋洋一議員は議員としての政治的、道義的責任を免れえず、このまま高砂市議会に留 まることは、市民感情からも高砂市議員政治倫理条例の精神からも許されるべきではない。 よって、高砂市議会は議会の名誉を守り、議会の刷新浄化への責任に基づき生嶋洋一議 員に対し議員辞職を勧告するものである。
高砂市議会では、この決議案を可決するために、臨時議会を開催し、特別委員会を設置し、調査しました。
というわけで、私は以下の申し入れ書を清塚武敏議長に提出しました。
令和5年11月22日
南魚沼市議会議長 清塚 武敏 様
議会運営委員会委員長 塩川 裕紀 様
南魚沼市議会議員 黒岩揺光
申し入れ書
令和5年11月14日、新潟地方検察庁長岡支部は塩谷寿雄議員を公選法違反で「起訴猶予」としました。当時の現職議長による犯罪行為が立証されました。他の市議会では、起訴猶予となった議員に対し、辞職勧告決議案が出され、可決されたケースもあります。この件について、塩谷議員はいまだに一度も公的な場で謝罪をしておりません。議会の品位を保つためにも、塩谷議員に対し懲罰動議を出すべきではないかと考えますが、議会運営委員会での審議をお願いいたします。
そして、11月24日午後1時半から始まる議会運営委員会を傍聴しに行きました。
開始前、清塚議長が議員控室で私に話しかけてきました。
懲罰動議に関しては、議会開会中の言動に対するものであって、議会運営委員会で協議するものではないとのこと。
公的な場で謝罪をすべきかどうかに関しては、清塚議長から塩谷議員に対し、口頭で本人の判断に任せるということを話したとのこと。
この日は午前中に、傍聴したことを口外してはいけない密室会議「会派代表者会議」が開かれ、そこで、この申し入れ書が議論されたようです。密室談合会議に参加したくないので、私は会派代表者会議は傍聴しないことに決めているので、どんな議論がされたかはわかりませんが、高砂市議会の様に、緊急に臨時議会を開く等の決定はなかったということになります。。
議会運営委員会では、私の申し入れ書は議題にすら上がらず、その代わり、テーマの一つに上がったのが、12月15日午後6時半からの「議員・執行部合同懇親会」でした。会費は書かれておらず、議会事務局に聞くと「8000~10000円」だそうです。
今のところ、塩谷議員含め、議員は全員が出席する見込みで、市役所幹部は30~40人ほどとのことです。
12月15日は定例会最終日です。午後6時半で大崎地区で開始ということは、本会議を午後4時~5時くらいには終わらせないといけません。なぜ、わざわざ本会議がある日に懇談会をするのでしょうか?別の日ではだめなのでしょうか?こういう質問をしたいのですが、私が発言権がない会派代表者会議や議会運営委員会ですべて決められてしまうので、何もできません。議員の仕事よりも飲み会の方が大事だと市民から勘違いされないようにしてほしいものです。
というわけで、兵庫県高砂市議会では議員が起訴猶予されると、臨時議会が開かれ、辞職勧告決議案が可決されますが、南魚沼市議会の場合は、議会運営委員会で議題にすら上がらず、謝罪するかどうかは本人次第で、議題に上がったのは、定例会最終日にある年末の忘年会でした。
今日もゆかいな南魚沼市議会でした。