明日9月22日午前8時半から、緊急に議会運営委員会が開かれることになりました。
内容は、9月20日の私の議会での発言が適切だったかどうかが審議される見込みです。
9月20日は令和4年度南魚沼市一般会計決算審議の討論があり、私は決算に対し、「不認定」の立場で討論をしました。
不認定とした大きな理由が、本来、1円でも税金を節約して福祉や子育てに予算を回すべき議員が、無駄に市民の税金を使っていると疑われる事例がいくつか見られたことです。
昨年12月のブログで、牧野晶議員の視察報告書のレベルの低さに驚いたことを書き、その後も、他の議員たちによるレベルの低い報告書について紹介してきました。
「この人たちは、市民の税金で視察に行かせてもらっているという感覚がないのではないか?」と疑うようになりました。
令和4年度、多くの議員たちは「政務活動費」を使って、視察へ行きました。議会だよりや視察報告書で、その詳細が紹介されています。
しかし、報告書や議会だよりの情報では、一体、議員がどんなホテルに泊まり、どういう行程で視察に行っているのかがわかりません。領収証も公開されていないため、一体、何にいくら使われているのかがわかりません。
そこで、私はウェブに公開されていないすべての書類を情報公開請求してみました。
結果は驚きでした。
まず、↑の写真を見ると、「未来創政会」(中沢一博議員、大平剛議員、永井拓三議員)は2月6~7日に品川、名護、読谷へ行ったと記載がありますが、実際は2月6~8日の2泊3日です。
2月7日の視察が午後4時に終了したら、そのまま夕方の飛行機で帰れば、十分1泊2日で帰れたのに、なぜか、2月8日に「辺野古周辺視察」を入れ、2泊3日にしています。
「政務活動費の運用指針」というものがあります。これはウェブで公開されておらず、議員にしか配られないものです。
そこには、政務活動の目的は「市行政」と関連性があること、が大原則となっています。
「辺野古周辺視察」が、南魚沼市政とどう関係があるのか理解できません。
「海のテラスよみたん都屋」というホテルをウェブで調べましたが、とてもいい感じのホテルですね。
驚きはまだあります。
「歩む会」(勝又貞夫議員、塩谷寿雄議員、牧野晶議員、鈴木一議員)の視察行程をご覧ください。
2月9日午前9時から11時まで「姫路城見学」とあります。
「姫路城見学」と市政がどう関係があるのでしょうか?
報告書には姫路城についての記載が一切ありません。
もし、姫路城見学が「私的」なものなら、この部分の政務活動費は按分しなければなりません。交通費と宿泊費に20万かかったとしたら、この姫路城見学の部分にかかった割合を自腹にすべきです。
この姫路城見学がなければ、1泊2日でも行けるような内容ではないでしょうか?
さらに、運用指針には「レンタカーをする場合はその理由を記載すること」と明記されておりますが、歩む会は記載しておりません。視察先はすべて市役所です。市役所なら公共交通機関で行けそうですが、なぜレンタカーが必要なのでしょう?
次に南魚みらいクラブ(吉田光利議員、目黒哲也議員、塩川裕紀議員、清塚武敏議員、小澤実議員、黒滝松男議員、関常幸議員、桑原圭美議員)の行程表を見てみましょう。
2月8日午後3時半に京都での視察を終えます。次の視察先は徳島です。午後3時半に終わったなら、そのまま徳島へ移動すればいいのに、なぜか、その日は京都でそのまま宿泊します。
そして次の日の朝9時20分に京都を出発し、午後3時半から次の視察が始まります。
そして、そのまま徳島で宿泊し、2月10日は帰ります。実質、視察時間は3時間半ですが、そのために2泊3日も必要なのでしょうか?南魚みらいクラブは8人います。ホテルに1泊するだけで10万円ほどの税金が使われます。どうしても2泊3日にしなければいけない事情があるなら、それをしっかり記載すべきです。
うーーん。なにかおかしい、、、。
運用指針をよく読んでみると、恐ろしい記載があることに気づきました。
「宿泊に夕食がついていないときは、宿泊費と合わせて12000円以内となる場合に限って夕食代も認める。「宿泊施設以外での夕食も含む)
え??
どういうこと?
つまり、素泊まりなら7000円だけど、1泊2食付きだと1万2000円かかるホテル代も、政務活動費で払えるということ??
え?
じゃあ、夕食代が4000円とか5000円だったとしても、それは市民が負担するってこと??
え??
うそでしょ?
私は過去の政務活動費の領収書を見てみました。
2022年8月、南魚みらいクラブが北海道に行った際、1泊2食で1万3900円のホテルに泊まりました。政務活動費では1万2000円までしか払えません。しかし、例えば、このホテルの夕食代が4000円だったとしたら、2000円は市民の税金で夕食代を払うということになります。
私たち議員は年間50日程度の出勤で年収450万円ほどもらっています。頻繁に会費8000円とか1万円とかの懇親会に参加しています。そんな高い会費の懇親会に出席できる市民はどれくらいいるでしょう?そんな裕福な議員が、なぜ、市民の税金で高い夕食を食べているのでしょう?明細書が張られていないので、いくらが夕食代なのかわかりませんでした。
同じように、↑では、1泊2食で9000円のホテルに泊まっています。この場合、夕食代全額が市民からの税金で賄われるということになります。
なぜ、こんな運用指針になっているのでしょうか?
議員になって2年が経つのにこれまで知らなかったことを恥じました。私は視察に行く気なんてなかったので、そこまでこの指針を深く読んでいませんでした。
領収証も細かなものがなく、↑のような旅行代理店からの請求書だけでした。新幹線の切符や航空券の半券が貼り付けられていないため、万が一、議員が滞在を延長していたとしても、確認のしようがありません。
さらに、昼食代も1人1回1100円まで出るのですが、5人の「昼食代5500円」とまとめた合計金額を表示した領収書しかないので、万が一、この中にビールが含まれていたとしても、確認のしようがありません。
私は不信感を募らせ、「議員旅費」にかかる費用の詳細についても情報公開請求してみました。
議員旅費とは、議員が委員会の管外調査で他の自治体へ視察に行く際や、議長が公的事業参加のために他の自治体へ行くときの交通費や宿泊費に使われるものです。
すると、「あれ?」というものが出てきました。
新潟市の中国総領事離任レセプションに参加するために、塩谷寿雄議長、関常幸議員、黒滝松男議員、小澤実議員の4人の新幹線代とタクシー代、計45000円が、私たちの税金で支払われていたのです。
中国総領事の離任レセプションに議員が4人も参加することで、市民にどんな恩恵があるのでしょう?
私は4人に届いた招待状を開示請求しましたが、以下のものしか出てきませんでした。
宛名がない状態のものしかなく、大津素子議会事務局長は、宛名付きの招待状のコピーは保管しなかったとのことです。これでは、そもそもこの4人が正式に招待されたのかどうかさえわかりません。
しかも、レセプションは午後7時半に終わっているのに、なぜか午後10時半に南魚沼市内でタクシー代6220円が使われています。
関議員はブログで、このレセプションについて、「民間レベルでの交流が大切」と記していますが、民間だったら、自腹で行くべきです。税金で出ているのだから、「公的交流」です。
忘れてはならないのは、令和4年度は南魚沼市議会にとってとても大きな事案がありました。
塩谷寿雄議長が公選法違反で雑誌に報じられ、さらに、私に刑事告発をされ、現在も警察の捜査対象になっているのです。それが昨年12月で、塩谷議長は議員控室で私たちに頭を下げましたが、その直後に、このレセプションに4人で行き、さらに2月には、政務活動費で姫路城見学をしているのです。公選法違反の件なんて、全く反省していないのではないかと思ってしまいますね。
9月14日の本会議での決算審議、私は「議会費」で以下の6点を質問しました。「決算審議」とは、令和4年度の予算の使い方が効果的であったかどうかを審議するもので、議員旅費や政務活動費が効果的に使われたかどうかを審議します。
1. 2022年12月19日の中国総領事離任レセプションに4人の議員が議員旅費を使って出席したが、4人がこれに参加することで、市民はどう恩恵を受けるのか?
2. 「政務活動費の運用指針」はなぜウェブに載せないのですか?
3.令和5年2月8~10日に歩む会が行った政務活動視察について伺います。政務活動の運用指針には、政務活動の目的が市行政の関連性があることとあります。各活動に要した費用が明確に区分できない場合は、各活動の実績に応じ折半して支出する必要があるともあります。歩む会の視察ですが、2日目に姫路城を2時間見学されておりますが、これについて報告書に一切記載がございません。これが観光目的でしたら、この部分にかかる政務活動は不要ですから、折半すべきではないでしょうか?この姫路城見学がなければ、1泊2日でも可能な視察内容だったのではないでしょうか?
4. 同じく未来創政会の2月6~8日の沖縄への視察で、最終日は辺野古視察とあり、報告書には20分基地外を見学したとありますが、これはどう市政と関係するのでしょうか?この辺野古視察がなければ、1泊2日でもいけたのではないですか?
5. 同じく南魚みらいクラブ、京都で2時間、徳島県上勝町で1時間の視察を2泊3日でやる必要があるでしょうか?十分、1泊2日にしようと思えばできる内容ではないでしょうか?
6. 運用指針には、宿泊に夕食がついていないときは、宿泊費とあわせて12000円以内となる場合に限って夕食代も認める。(宿泊施設以外での夕食も含む)とあるが、宿泊費7000円、夕食代5000円で、合計1万2000円だった場合でも認められということになるが、これは社会通念上妥当だと思うか?
大津局長が答えました。
1. 市議会と総領事は歴史的な関係がある。直接的に市民にどんな恩恵があるかはわからないが、将来、何かしらのものに結びつくのではないか。
2. 特段隠しているわけではない。
3. 姫路城の見学料を公費で出しているわけではないので、大丈夫だと思った。視察の間の空白時間ができるのは致し方ない。
4. 辺野古は平和学習の一環だと思う。
5. 無理のない行程でお願いしている。
6. 指針のある範囲でお願いしている。あとは皆さんで話し合ってもらいたい。
この答弁を受けて、私は9月20日、討論に臨みました。
討論では、まず、南魚みらいクラブの吉田光利議員が賛成討論をしましたが、中国総領事のレセプションになぜ、同じ会派の小澤議員、黒滝議員、関議員が税金を使って出席した理由を言いませんでした。
その後、私が討論に立ち、関議員、小澤議員、黒滝議員に向かって、「なんでレセプションに税金を使って出席した理由について語らないのですか?」と言いました。
南魚みらいクラブの政務活動費を使った視察も、なぜ1泊2日ではだめなのか、理由を記載すべきと言いました。大津局長が「無理のない行程」と言ったので、「もし視察3時間半を1泊2日では肉体的につらいなら、行かないでください。誰も行けとは言ってないのだから。」と言いました。
未来創政会については、なぜ、2泊3日で行った視察について、1泊2日だったかのような報告書を記載したのか、理解できないと伝えました。
歩む会については、姫路城見学について報告書に記載すべきと言いました。記載できないなら、按分すべきと伝えました。
そして、運用指針にある、1万20000円以内なら夕食代も認める、という部分はすぐに削除すべき、と伝えました。宿泊費7000円、夕食代5000円のホテル代を税金で払うことに、市民が理解してくれるとは思えません。
私のこれらの発言に、関議員や黒滝議員が怒りました。
議会終了後、議員控室で、関議員は私に向かって「あれでは、議員全員が不正をしているかのように思われてしまう。発言取消しにするからな」と言いました。
黒滝議員はもっとわかりやすく、「税金を節約するために、お前が議員をやめろ」と言いました。
恐ろしいパワハラといじめです。黒滝議員に「やめろ、というのはひどいのではないですか?」と言うと、「お前と議論はしたくない」と言って、立ち去りました。
おそらく、関議員と黒滝議員は、30歳年下の人間に、公の場で、あれだけストレートに追及されたのは人生で初めてだったのではないでしょうか?
明日9月22日午前8時半から、私の発言について議会運営委員会が開かれます。委員会ですので、当然、傍聴は可能ですが、塩川委員長が許可をするかどうかはわかりません。
本当に発言取消し動議を出すのでしょうか?一体、どの部分を取り消すのでしょうか?
それとも、もっと重い処分を下すのでしょうか?
9月22日の本会議は熱くなりそうです!是非傍聴においでください!