当初、私の両親は私が政治の世界に入ろうとすることに反対だった。
父親は2回、合併前の町長選挙に出て負けており、苦い想いを体験している。
「親友」と思っていた人が、父が選挙に出るとなった瞬間、手のひらを返し、相手陣営につき、関係が断絶された。
2014年、父が77歳になったのを記念し、私は、父の親友だった人に会いに行き、父とそのお方は22年ぶりの再会を果たした。(詳細を知りたい方は、ここをクリック)
本来、選挙に人間関係を分断させてはいけない。
どれだけ仲が良い友人であっても、すべての意見が一致するなんてありえない。違いを認め合えてこそ、友人関係というのは深まるものなのではないか。
だからこそ、私は出馬を決めた後、まず、林市長や林市長を応援してきた市議たちの自宅に挨拶へ行った。「どうすれば地域が活性化していくのか意見を出し合い、選挙を盛り上げ、多くの市民に投票に行ってもらえるようにしましょう」という想いを伝えるために。
林市長はあいにく不在で、ご家族が対応してくださった。その日は小雨で、私が雨具姿で来たのを心配されて、「自転車で来られたのですか?気を付けてください」と気遣ってくださった。
バイクや自転車店を営む市議の方は、私が訪れた時は丁度勤務中だった。私は自転車で周っていたため、「タイヤの空気が入りきらないのですよね」と言うと、「部品がちょっと劣化しているようなので替えますね」とほんの数分で修理してくれた。おかげで、他の地域を倍の速さで周ることができるようになった。
選挙はノーサイド。この地域をよりよいものにしていきたいという想いは、すべての市民に共通している。
お互いがお互いの案を出し合い、違いを認め合い、選挙を通して、地域がより結束されていくことを願うばかりだ。