何年も通ったこのダンス学校を去るのは寂しいな。
私は荷造りをして、最後にもう一度挨拶にきた。
「アコ~!来てくれたんだ ^^ 」
一番よくしてくれた先生。
「はい、お世話になりました。」
「アコがいなくなるのは寂しいわ。たまには顔出してね。」
「はい^^ ありがとうございます。また遊びにきますね。」
ソウル郊外にあったダンス学校。
ドンウも練習生になるまでずっと通ってた。
友達と一緒によく遊びに行ったんだよね。
ドンウのダンスを見るのが大好きで、私も少しだけ教えてくれたけど、
全然踊れなかったんだよね…。
だけど、楽しい思い出ばかりじゃなくて、切ない思い出もある場所…。
そしてダンスを始めてみようと思った時、ドンウはオーディションに受かって練習生になった。
一度も一緒に踊れなかったこのスタジオ。
でも、ここはずっと大切な場所。
さ、出発しよう。
私はソウルのちょっとした有名なダンス学校からスカウトされた。
ダンスのインストラクターをするか…、プロのダンサーになるか…
まずは行ってみよう…
私はソウルへ向かった。
ソウルには友達もいるし、不安なことはないし。
楽しみなことの方が大きかった。
そう、あなたに会えるまでは……
アコは20歳になった年の秋、新しいチャンスにめぐりあった。
将来の期待を胸にソウルへと向かった。
ソウルはやっぱり違うな。
家に向かう前にCDショップに立ち寄った。
INFINITE
アコは一番に探してしまった。
ファーストミニアルバムか…
ドンウの名前が載ってある。
やっぱり何か変な気分…。
もう1年…いや2年ぐらい、話してないんだよね。
アコはミニアルバムを元の場所に戻して何も買わずにCDショップを出た。
そして、新しい家へとソウルの街を楽しみながら歩いた。