スズメのオカンをしていた話② | 今日も今日とて生きております

 

我が子が生まれてくる日まで

ゆるーいブログを書いています笑

 

 

妊娠発覚前には

予兆?

知らなかったのは私だけ?

といったかんじの不思議な出来事が

いろいろ起きていたので書き留めておきます。

 

 

そのひとつ目が

 

「スズメのオカンをしていた話」

 

です!

 

 

 

スズメのオカンをしていた話①

の続きです。

 

 

 

落ちてきた5羽のスズメヒナを拾ったその時から

私はスズメのオカンになりました。

 

 

 

 


 

オカメインコのことを教えてくれた人に

すぐ連絡して

どうしたらいいか教えてもらいました。

 

 

すぐにヒナ用のエサを買いに行って

その日から

2時間おきにヒナたちにエサを与える

生活が始まりました。

 

 

粟玉をぬるま湯でふやかして

ヒナ用のスポイトで口まで運んであげます。

 

 

 

 

私は仕事も自宅なので

比較的在宅時間は長い方なのですが

 

それでも2時間以上帰れない用事がある時は

小脇に小さな段ボール箱を抱えて

 

エサと

それをふやかすお湯を魔法瓶に入れて

 

出かけるようになりました。

 

 

 

出先では

タイミングを見計らって

ごはんをあげます。

 

 

3階の天井から2階の床まで落ちた2羽は

脚を負傷していたりしたのですが

 

それでも5羽とも

ごはんを食べてくれて

少しずつ成長していました。

 

 

 

羽根が出てきて

日に日にスズメっぽくなっていくのが

嬉しかった。

 

 

5羽のヒナは

分かりやすく見分けがつく子もいたのですが

見た目が同じな子たちもいたので

 

名前は

5羽まとめて

 

ぴーちゃんたち

 

としました笑

 

image

ぴーちゃんたちです♡

 

 

 

5羽のうち、

1羽のぴーちゃんが

私にめちゃくちゃ懐いてくれました。

 


※音注意(ぴーぴーなります)

 

 

本当にスズメなのかと思うくらい

私のことを怖れることなく

近づいてくるし

 

ごはんの準備をしていると分かったら

段ボール箱から

元気に飛び出してくるようになりました。

 

 

ごはんの準備をして床に座ると

私の脚に飛び乗って

エサを持っている手元まで

ぴょんぴょん飛んできて

 

ちょーだい!!

 

といった顔で私を見るようになりました。

 

 

一番よく食べるので

成長も良く

ぷくぷくに太り

それはそれは愛らしいスズメでした。

 

 

 

ある日、

その日は夜まで用事があったので

ぴーちゃんたちを連れて

出かけました。

 

 

途中、寄るところがあったので

車を停めて

 

だけど数分で戻れる用だったので

ぴーちゃんたちは

車の助手席に置いたまま

私は車を離れました。

 

 

小さい段ボール箱は

フタが開いた状態だったんだけど

 

外出先で外に飛び出すようなことは

それまでなかったし

 

もし飛び出したとしても

車の中だから大丈夫だろうと

思っていました。

 

 

 

数分後、

車に戻ると

 

 

段ボールの中のぴーちゃんたちが

4羽しかいない!!

 

 

いないのは

あのぷくぷくに太った

一番元気のいいぴーちゃんでした。

 

 

私はすぐに車の中を探しました。

 

 

シートの下や隙間を見るけれど

ぴーちゃんはいなくて、

 

静かに耳を澄まして見ても

どこからの物音もなく

まったく気配がありませんでした。

 

 

心臓がドッキーンとなるけれど

焦る気持ちを抑えて

どこに行ってしまったのかと

しばらく必死で探しました。

 

 

そうしたら、

なんと

ぴーちゃんは

運転席のドア下についている

ポケットの中にいたのでした。

 

 

ああこんなところにいた!!

 

と思って

一瞬ほっとして拾いあげるけれど

 

何か様子がおかしい。

 

いつもの元気がない。

 

 

 

それでも私は

次の場所へ行かなければいけなかったので

ぴーちゃんをダンポール箱に戻して

車を走らせました。

 

 

途中、

ぴーちゃんの様子を覗いてみると

 

ぴーちゃんは

箱の中でもう立てなくなっていて

横たわった状態で

とても苦しそうに息をしていました。

 

 

 

 

数分間の間に何が起きたのか

 

私を追いかけて飛び出してしまったのかも

 

ぴーちゃんがしんでしまうかもしれない

 

フタをしておけばよかった

 

ああ

やってしまった

 

時を戻せるなら戻したい

 

 

 

そんなことが頭をぐるぐるしながら

だけど次の場所へ。

 

 

 

そのあとは

親しい友人と3人で

バルを営業する日。

 

 

準備しながらも

ぴーちゃんの様子が気になり

 

だけどぴーちゃんは

見るたびに

どんどん苦しそうな息遣いで

もういよいよダメなんじゃないかという状態

 

 

いよいよ辛そうなぴーちゃんを掌に乗せて

その小さな身体を指で撫でてあげることくらいしかできなかったけれど

 

そのまま

ぴーちゃんは身体をブルブルっと痙攣させたと思ったら

最後に大きな息を吸って

私の手の中で息を引き取りました。

 

 

ぴーちゃんの最期を見届けたら

すぐに涙を拭いて

その日の自分のやるべきことへ戻り

 

その日その時にしか

会えない人たちと

いつも通り笑顔で過ごそうと踏ん張りました。

 

 

その日が終わって

ぴーちゃんたちと家に帰り

 

しんでしまったぴーちゃんを手に乗せて

改めてゆっくり

ひとりになって

ぴーちゃんとお別れの時間をとりました。

 

 

 

ごめんね。

 

があふれて止まらなかった。

 

 

 

溢れる罪悪感と

 

 

命の儚さ

 

野鳥の命の繊細さ

 

 

昨日まであった

穏やかな平安や

愛おしさが

今日はなくなってしまった悲しみ

 

 

ひとしきり泣いて

 

次の日の朝一番に

スコップを買いに行って

ぴーちゃんを土に還しました。

 

 

 

そして同じその朝、

 

私は

自分のお腹の中に

新しい命が宿っていることを知ったのでした。

 

 

生と死がいっぺんにやってきて

 

そして

まさか自分が新たな命を宿すとは

夢にも思っていなかった私は

 

ただただコンフューズする自分を感じるしかできませんでした。

 

 

 

つづく