・ストーリー:
ロバート・レッドフォード演じるハベル(裕福層階級・文武両道・イケメン・享楽的現実主義者)とバーバラ・ストライザンド演じるケイティ(労働者階級・左翼思想・政治オタク・教条的理想主義者)がハベルが勘違い(?)をして結婚するがのちに当然の成り行きの如く二人の関係は破綻する。
・感想:
いつ観てもいい映画です!
「午前10時の映画祭」で母親と観に行ってきました。
「映画祭」の厳選された50本に入るのにふさわしい作品です。
個人的にはロバート・レッドフォードが観たくて行きました。
やっぱりカッコいい!昔からロバート・レッドフォードのようになりたいと思っていました。
アメリカの田村正和という感じで完璧にな二枚目ですね。
ラルフ・ローレンもロバート・レッドフォードに憧れているらしい。
マドンナも理想の男性像は「追憶」のロバート・レッドフォードと言っていた。
歌が有名ですね。歌詞も染み入ります。
ケイティは観ていて我儘でイライラさせられますね。
それだけバーバラ・ストライザンドの演技はうまいということでしょう。
アメリカでもぶっ飛んだ政治オタクの女性がいたのでしょうね。
個人的にはラストシーンの演出が不満。
小生ならもうちょっと違う風にするんだけどなあ、と観るたびに思う。
でもラストで二人が見つめあいジリジリするシーンは二人とも上手いです。
特にバーバラ・ストライザンドは「まだあなたのことが好きなの」という眼差しに感じた。
ちなみにバーバラ・ストライザンドのアメリカでの地位はものすごく高い。
歌手としても女優としても一目置かれている。
マイケル・ジャクソンが「スリラー」後の第1弾シングルに彼女にデュエットを申し込んだところ「この歌は嫌い!」と言って突き返した。
何というプライド!
一歩間違えれば人種差別問題になりかねないし音楽に共通性はないが当時のマイケルとデュエットすればいい宣伝になったはず。
それをあっさり蹴る自信!
話は違うが若い人の間ではこの映画が評判がよくない。
退屈だとか。
でもそう思うならマズイと思う。
多分映画をハリウッドのガチャガチャ忙しいモノから入ってしまったのではないか。
要はせっかちになっているのだ。心に余裕がない。
爆発・エロシーン・カーアクションなどがないからつまらない。
「間」というものが楽しめない。
二人が無言で見つめあう。
その表情からどんなことを考えているのかと想像力を働かせることが大事だしそれが劇場で映画を観ることの意義だと思う。
それに小津安二郎の映画から比べればかなりテンポが速いといえる。
この程度のテンポがじれったいとなるとかなり落ち着きがなく実生活においても損をするので考え直したほうがいいと思う。