ウルトラマン2話「侵略者を撃て」。

 登場怪獣は、ウルトラ怪獣の代名詞と言っていいこの人。

 

 宇宙忍者バルタン星人。名前の由来は、ヨーロッパの火薬庫といわれるバルカン半島という話が主流ですが、当時の人気歌手のシルビー・バルタンからという説もあり。宇宙忍者と言われながらも、実際に忍者らしいのは分身の術くらいなんですが・・・むしろ、忍者のイメージはウルトラマンの方な気がしますね。スぺシウム光線は忍者が手裏剣投げるイメージらしいし、八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)なんて、まさに手裏剣。

 

 ついついツボってしまうこの場面。

 

 宇宙語での交渉に臨むイデ隊員ですが、いわゆるテンパってしまった挙句に「君の宇宙語はわかりにくい」とバルタン星人にいわれてしまう。生命の概念がなかったり、核ミサイルを撃たれても脱皮するかのように復活するなど心身ともに、地球人とは違う生命体であることを印象付けてくれますが、いちおう話し合いという方法は知っていたのかと。

 

 ちなみにこの話、制作順でいえば1話に当たる話。監督された飯島氏のお話では、まだ1話もできていないのにどう撮ればいいのかと四苦八苦されたそうです。そう思ってみると、フジ隊員がムラマツ隊長を「キャプテン」と呼んでいたり、アラシ隊員専用のスパイダーショットをイデ隊員が持っていたりなどまだ設定が固まり切っていない様子が色々見えます。もっとも、スパイダーショットに関しては、この後でホシノ少年も使っているんですが・・・

 なお、スぺシウム光線という名称は放映順に見ても、この回が初出。まずは、ヒーローの必殺技名をしっかり設定しようという意図でしょうか。