昨日、「Googleが中国から撤退!」と言うニュースが配信された。
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-13309520100113
 
長年 Web業界にいるため、この記事は非常に強い衝撃を受けた。
 
『中国で「高度に洗練された」組織的なサイバー攻撃を受けた』ことを理由としているそうです。
この記事では分かりにくいのですが、その他流れてくるニュースを確認すると、「中国政府が関与していると思われる」との報道もなされています。
 
中国ではテレビ等のマスメディアだけではなく、ネットでも検閲が行われていることは知っていましたが、Googleなどの検索サイトの検索結果そのものが加工されているとは知りませんでしたね。
国内の企業ならまだしも、Googleのような企業がそのような検閲を受け入れ、自主的に対応をしていると言うことは驚きですね。
 
さすが、一党独裁国家と言うべきでしょうか。
 
さらに、今日、アメリカ政府がこの問題に対して「重大な懸念」との声明を発表したことで両国間の問題に発展することも容易に想像でき、今後の展開を注視していく必要があるでしょう。
 
 
さて、ここまで多くの問題を持つ中国ですが、なぜ、ここまで多くの企業が中国へ進出したがるのでしょうか?
 
その理由は、人口が 13億人を超え、年率経済成長率が 10%前後、国内総生産(GDP)が世界第 3位(日本を抜き 2位になったと言われている)と言う経済規模、成長力が非常に大きな国だからなのです。
 
ちなみに、面積は世界第 3位の広さです。
 
 
10年前までは、非常に人口も多く、人件費も安かったため、中国を生産の拠点として多くの企業が中国に進出をしました。
ですが、10年が経ち、著しい経済成長を見せ、北京、上海などの都市部には巨大な経済圏が出現し、多くの経済的に豊かな人々を出現させました。
それにより、マーケットとして見られるようになり、数少ない巨大成長市場として多くの企業が中国への進出を行っています。
 
 
(つづく)