大阪を描こう展の作品:モチーフ探し | スーラ・ウタガワの「画家ごっこ雑記帳」

スーラ・ウタガワの「画家ごっこ雑記帳」

画家ゴッホではありません、画家ごっこです。

浮世絵名所の再発見をコンセプトに自分の気に入った名所を探して油絵を描いています。

そんなリタイア後の画家ごっこライフや、美術についての受け売り雑話をアップしているブログです。

 

ご無沙汰しております。

 

そろそろ次の「第24回大阪を描こう展」の作品を描がかなければ

 

ならない時期になってまいりました。

 

 

(陰の声:ごっこスーラは油絵の具が乾わかないことをいいことに

 

サボりながら描くので1点描くのに2〜3ヶ月はかかってしまいます。

 

そのうえ昨年は体調を崩したから中途半端な作品を出品しちゃつたから

 

今回は早めに取りかかろうと考えています・・・反省中ショボーン

 

 

 

前回展 から自分だけのプラス・テーマで「大阪ネコ歩き」なんてものを

 

創ってしまいましたので、大阪のモチーフのどこかに「猫」を登場させなければ

 

ならなくなったし・・・

 

最近はあまり出歩いていないので、満足な取材もしていないし・・・

 

 

 

しかたない、ごっこスーラの膨大な大阪データベースの中から

 

モチーフを探す事にしよう・・・

 

(陰の声:フン!そんなもの無いくせにプンプン

 

 

 

さて、前置きが長くなりましたが

 

今回は大阪のディープなディープな場所をテーマにしようと考えています。

 

 

 

ディープ中のディープ大阪「飛田新地」

 

 

飛田新地(とびたしんち)というのは大阪の繁華街ミナミ(難波)の

 

少し南にある天王寺区の一角ですが

 

今から100年ほど前の大正時代に出来た大遊郭地帯を前身とした地域です。

 

そして、それは驚くべきことにこの令和のご時勢でも一部は現役なのです。

 

(陰の声:信じられないけどディープ大阪だから生き延びているんかなえー

 

 

 

飛田新地の料亭通り

 

飛田新地には現在「料亭」と称するお店が150店以上もあるようで

このように、ずらりと同じような規格の店構えで営業しています。

 

 

 

ある料亭の入口

 

どのお店も約2間に規格された玄関に屋号や提灯をつるしています。

お店には呼び込みのおばさん(やり手婆?)と美人の店員さんがいらして

商談がまとまると右手の階段を上がり2階で飲食や自由恋愛が成立する

こともあるシステムらしいです。

 

(陰の声:伝聞では分単位の料金システムなので飲食する時間は

もったいないらしいですニヤリ

 

 

 

この通りは大正時代(?)の独特なムードを持っており、観光に(?)

 

訪れる方も多くなっています。通天閣からもほど近い場所ですから

 

皆様も機会があればお発ちよりください。

 

(陰の声:思いのほか普通に歩けて、当時の雰囲気が味わえる貴重な場所ですニコニコ

 

 

さて、肝心のモチーフ場所ですが、さすがに店頭ではご商売の邪魔になり

 

スケッチブックを広げられないので、この街の象徴的な建物を描こうと考えました。

 

 

 

飛田新地・鯛よし百番(国の登録有形文化財建築物)

 

この建物も以前は遊郭でしたが、現在は”料亭”だけをしています。

鍋物などメニューも豊富で、料金は数千円くらいでリーズナブルですよ。

 

ごっこスーラも忘年会などで何回か利用したことがあります。

 

 

(陰の声:もちろんここでお腹一杯になったので他の料亭(?)には寄らずに

ごっこスーラは帰りましたよ口笛

 

 

 

では、この建物の内部(遊郭仕様)も少しご紹介いたしましょう。

 

 

中庭から内部を見る

 

この建物は□になっており、太鼓橋がかかっている中庭があり

そこを通って各部屋に行きます。

 

 

待合室(応接室)の入口

日光陽明門を模したゴテゴテの門が室内に建っているのが驚きですびっくり

 

 

 

待合室の内部

天井に描かれた龍や金箔に描かれた壁画に囲まれています。

昔はこれから起こることの期待が高まる場所だったのでしょうね。

 

 

 

大宴会場

ここも壁画で囲まれていますね。文化財の部屋で宴会するのも一興ですよニコニコ

 

 

2階への階段

紫のカーペットが敷かれた階段と壁の壁画です。

 

(陰の声:ともかく妖しい雰囲気充満している建物です。

でも、大正時代に建てられたので結構古びておりますニヤリ

 

 

 

紫式部の部屋

 

2階にはいろいろな小部屋があります。

以外とシンプルな部屋ですが、昔々にはここで何をしていたのかを

想像しながら食事をするのも楽しいかもです・・・

 

 

 

由良の間の天井画

 

由良とは仮名手本忠臣蔵の由良之助からきているのでしょうか?

結構天井も凝っていますね。

 

 

 

トイレの天井画

 

ここでトイレに行ったら天井もご覧ください。

このようなド派手な天井画が描かれています・・・

 

 

まあ、この建物を目的に来られる方も多いようです。

 

飛田新地についてはいろいろな本も出版されていますので

 

なぜ、この街が令和の時代でも続いているのか興味のあるかたは

 

ご参考にされてください。

 

 

(陰の声:ごっこスーラは「最後の色町飛田」は読みました。

 

いずれもアマゾンで購入できますよウインク

 

 

 

 

飛田の実態のルポルタージュ  遊郭経営10年、現在スカウトマンの告白

 

 

遊郭の街に働く女性の人生   爆街中国人と飛田遊郭街の攻守

 

 

 

さてさて、どんな作品を描こうかな

 

ごっこスーラは写生派ではないので、見たままではなく

 

この建物を中心にいろいろな飛田新地風景で構成しようかな考えています。

 

(陰の声:デッサンが下手だから写生は苦手なんだよねニヤリ

 

 

まあ、タイトルだけは「飛田新地の白猫」と決めており、

 

この街の主のような白猫も登場させて「愚かな人間どもだな・・・」と

 

つぶやきながらふて寝している情景でも描こうかなと考えています。

 

出来ましたらまた、掲載させていただきます。

 

(陰の声:白猫だって!動物を描くのは大の苦手のくせにねグラサン

 

 

では、またしばらく制作に専念しますので、ご無沙汰いたします。

 

皆様もお体大切にお過ごしください。

 

 

 

<大阪を描こう展:作品のモチーフ探し・了>