ムンクの”叫び”全部見てみよう | スーラ・ウタガワの「画家ごっこ雑記帳」

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画家ゴッホではありません、画家ごっこです。

浮世絵名所の再発見をコンセプトに自分の気に入った名所を探して油絵を描いています。

そんなリタイア後の画家ごっこライフや、美術についての受け売り雑話をアップしているブログです。


ムンクの狙われた名画”叫び”について前回までアップしていたら、

ムンクの”叫び”って何点あるんだという疑問がわいて来ました。


(陰の声:読者さんからもコメントがあったし、ゴッホの”ひまわり”でも

何点あるか調べたからね。これはもうやるしかないっしょ(*^ー^ノ)


しか~し、これが結構ややこしいのだ。

まず、5点説と4点説がある。また、作品によって油絵説とテンペラ説、

はたまたパステル説など、ムンクが1枚の絵にいろいろな画材を使うので、

結構混乱しており、ネット辞書でも画集でもそれぞれバラバラな記述がある。



そんな訳で、これはノルウェーまで行って確認しないといけないとは

思ったんだけど・・・まあね、先立つものがね。
(>_<)


そこで、かなり強引ですが、わたくしの調べた範囲でご報告します。



5作品説にしたがって、その年代順の1点目です。



ムンクの叫び1
オスロ国立美術館
1893年作 / 油絵・カゼイン・パステル・厚紙 /  91x73.5cm 

ムンクの叫びの代表的作品。
1994年2月12日盗難にあったが3ヶ月後に無事帰還した作品。
カゼインはパステルの定着剤として使用したと思われる。



2点目 



市立ムンク・叫び
オスロ市立ムンク美術館
1893年作 / パステル・板 / 83.5x66cm

2004年8月22日に同じムンク作の「マドンナ」とともに強奪されたが、
2006年8月31日、かなり破損していたものの取り戻すことができた。
のち、約1年がかりで修復し再度展示可能となった作品。



第3点目 



1895リトグラフ
オスロ市立ムンク美術館
1895年作 / リトグラフ

リトグラフだから、何点もありそうだが、現在の所はムンク美術館
にあるこの作品のみ。詳しいデータは不明。


第4点目 


1895パステル競売
個人蔵
1895年作 / パステル

ムンクの友人の息子の実業家が所蔵していたが、2012年5月2日に
ニューヨーク・サザビーズで競売にかけられ、当時の世界最高金額
で落札された。落札金額:1億1990万ドル(約96億円)それまでは
ピカソの「ヌード・観葉植物と胸像」の1億650万ドルが最高金額。
落札者は明らかにされていない。データも不明。



第5点目 



1910テンペラ
オスロ市立ムンク美術館
1910年作 / テンペラ 

データ不明。ごっこスーラはこの作品と、第2点目の作品と
情報が混じってしまったのではないかとも考えます。
色は違って見えるけど、かなり細かい筆致まで第2点目と重な
っているのです。色彩は印刷によりかなり変わります。
(陰の声:元印刷会社勤務のごっこスーラだから信用してね、
本物と印刷は別物と思った方がいいし、本によっても全然違う
色彩になっていますよ。)データ不明。
ちなみに、4作品説では第2点目は数に入っていません。



もし、確実な情報をご存知の方は教えてくださいね。

わたくしも、また調べてみます。



付 録:


ゴッホ”ひまわり全部見てみよう”の記事はこちらA


さらに、パロディも含めてムンクの叫びをいっぱい見たい方はこちらB



    <ムンクの”叫び”全部見てみよう・了>





スーラ・ウタガワの
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