今日からライダータロット平日昼コースがスタートして、無事にタロット4講座春季が始まりました…6月から数秘術もありますのでよろしくお願いしますm(__)m
さて、先週金曜にウラナイトナカイのHPでアップした、お店日記の引用です。
4月からタロットの講座を3つ(トートを2本とライダー1本。5月16日スタートのライダータロット平日昼コースが開講したら4本に)始まって、講座準備でもう一度タロットの本に目を通す事が多くなりました。
占い師になって20年ちょっと、タロットを最初に手にしてから30年以上経ってるので、いいかげん全部頭に入っていてもいいだろう、と思われるかもしれませんが。
いい加減な事を教えてはいけないし、何より、鑑定とは違う講師という事をやってると変に緊張してど忘れしちゃったり、が本当にあるので、事前準備大事。何より、自分の勉強になります(また、まつい先生に「やまぶきさんは勉強好きだよね」って言われそう(;^ω^))
タロットの本は読むんですが、実際の意味表を読むことはまずないです。
絵柄のシンボルの解説、または、それぞれのシンボルのモチーフになった神話とかの資料的なものを主に読み返します。
講座の中でシンボルの解説をするから、というのもあるけど、それよりも
「タロットはカード1枚ずつの意味を覚えるものではない」と思っているからです。
タロットを学んですぐの人が、覚えられるように、と78枚の意味を書いた一覧表を作ってますが、あれ結構なリスクです。
覚えやすいけれども、そこに書いた言葉の意味に縛られてしまう。
せいぜいそれで覚えられる言葉は1つのカードで4~8個。つまり72×8個のワードだけで世の中のあらゆることを占断しないといけなくなります。
恋愛を占ったのに、恋愛と関係ないカードが出てきてこまった。
これがまさにその弊害。
タロットの意味を示す言葉は、そこに描かれたシンボル、デザインの意味を合わせて導き出された結果。
それぞれのシンボル、デザインの意味はとても抽象的。例えば、聖杯(カップ)が書いてあったら人間の感情、愛情、受容性等を示すし、黄色の背景のカードは太陽の光の象徴なので神の祝福を受けた状態を示すし、黒の背景は物質(欲)、水色の背景は高い精神性を示しています。頭に大きな羽飾りがついていたら、それはその人があまり物事を考えずに行動していることを示しています(愚者、太陽)。
それらを紡ぎ合わせて、初めて具体的な言葉が生まれる。だから、タロットの〇〇のカードでは恋愛を占いにくい、なんてことはないはずです。
意味を紡ぐ時に、恋愛のシチュエーションに合うようにすればいいのですから。
タロットのシンボル、デザインは織物を作るときの糸で、その糸の素材や色は一定のバリエーションを持ちながらも決まっていて、タロットを展開して占うことは、その糸を使って、組み合わせて、占断結果という織物を織りあげていくこと。そのパターンは無限に近い。
タロットを扱う占い師はよりバリエーションに富んだ糸を用意して、より緻密な織物を織りあげていく技術を求められるんだと思います。