先日居酒屋で友人と楽しい時間を満喫していた時の事です。隣のテーブルのサラリーマン四人組の会話が耳に入ってきました。
「商売人はいいよな、こういう飲み代も経費で落として税金安くしてるんだろ?俺たちサラリーマンはどうしようもないのになぁ」
と、こんな感じでした。
本当に商売人はサラリーマンより税金が安くなるのでしょうか?
答は申告の仕方によります。何故ならサラリーマンには給与所得控除というものがあり、給与全額に税金をかけられている訳ではないからです。最低でも65万円は控除されます。サラリーマンが自腹で仕事にかける経費ってどれくらいでしょうか?
一方商売人は基本的には経費で落としたければ、領収書を取って置き記帳しなければなりません。飲み代でも交際費で落としてるんだろって?それは遊びの分まで落としている人もいるでしょうが、忘れてならないのは税務調査があることです。
個人事業主の調査対象になる理由の一つにこの交際費も含まれています。あまり大きな金額をあげていれば、税務調査がやってきます。
この他にも目をつけられやすいポイントですが、売上、仕入、外注費が最も比重が重く、ついで給与、交際費、雑費、事業主貸といったところもよく見られます。
売上、仕入、外注費については、資料(取引先が外注費として提出すれば売上の一部がわかります。)から対象になったり、また税務署には同業者率というものがあり、同じ業種の平均とかけ離れた粗利などで申告していると調査の対象となりやすいです。
さて、サラリーマンと事業主の方、どっちが得をしているのでしょうか?
ちなみにサラリーマンの方も自分で経費の領収書を残しておき確定申告することも可能ですよ。