猛暑の世界を抜けて
涼しいところへ、行きたいのがきょうこの頃。
あの戦国時代の第一人者の織田信長が
遠征先の、信州から自分の居城である、安土へ帰国の途中
富士山ろくの本栖湖あたりに来て
富士の山を眺めて良かったという気分に
浸ったという歴史上の1ページがある。
信長だけでなく、誰でも富士の山を見て
感動の気持ちが、抑えられないのが普通の事。
富士を眺めるだけでなく道中に
信長の金箔のついた宿泊所を、同行の徳川家康が急造で
つくり、さらに部下のものまで建造したという。
これには、信長は驚嘆したという。
天下取りの戦闘だけが、目立っただけでなく
秀麗な富士山を、めでる気持ちを持っていた
信長の別の一面を見ただけに興味深かった。
また、一方で信長らしく接待は、するよりそれを受ける方が
大変と感懐を述べたそうである。
これも、おもしろいエピソードに感じられる。
信長は信州からの帰途、富士を見て遊覧をして
気持ちをよくして安土に帰る。
20年間、戦闘ずくめ信長はこの休暇の後
明智光秀の謀反の、政変が起きて歴史は転換する。
秀吉、家康の時代を迎える。
暑気払いで司馬遼太郎の小説「覇王の家」を
読んでいてその一節を紹介した。
昨日は国民の祝日である「山の日」。
連年の疫病続きで、登山客の山小屋の対応も大変だろうと思う。