京都の花街や町屋など、古くて伝統的な街並みによく見られる
犬矢来(いぬやらい)。
竹で細工されており、街並みのデザインを豊かにする意味合いを
持っているのが、今日的な意味合いではないかと思う。
上の写真は、四条通に面する祇園・花見小路への
入り口にある、お茶屋「一力」の犬矢来。
この犬矢来の始まりは、犬の放尿除けが始まりといわれる。
しかしいつの頃から、始まったかはよくわからない。
一方で、雨などによる泥除けの意味合いがあるようだが
昨今は道路がコンクリート化され、これもどうかと~。
家屋と道路の境界線の、意味合いもあるそうである。
この写真から類推される。
京都南座へ、つながる宮川町のストリート。
右手に犬矢来が小さく、セッテイングされているが
左手はデザインが異なる。
伝統的町並みで必ず、犬矢来があるのが自然なことではなさそうである。
昨今、歓楽街に変貌した、花街の一つである先斗町の宵の風景。
先斗町歌舞練場の前の家屋は、小さめの犬矢来が見える。
一方で
犬矢来は距離を置いて、お茶屋にいる客の話を聞くのを防ぐ
役目があるやにということだった。
これも喧騒の場では、実際的とは思われない。
いずれにしても犬矢来は、観光都市京都の良き街並みに見せる
衣装的デザインの、一環ととらえるのが順当では考える。



