
秋の嵐山に行く途中に、その近くにある
「地蔵院」(阪急上桂駅から徒歩約10分)を訪ねてみた。
地蔵院は別名を「竹の寺」と呼ばれ、周囲には竹が林立。
この寺は、室町幕府の管領(将軍補佐役)の細川頼之が
当時の高僧を招いて建立したとされる。
しかも、頓智で有名な一休さんもこの寺で養育されたそうである。
一休さんは後小松天皇の皇子だったが
それ以前に、母親が政争に巻き込まれ御所を出たとされる。


地蔵院の本堂。
小さい構えだが、創建当時は末寺二十六か所、領地五十四か所を持つ
禅宗の寺院として栄えたといわれる。
しかし、「応仁の乱」などでほとんどが、灰燼と化してしまったという。
歴史的にも重みのあるように思える寺だが
一般にはあまり知られていないようだ。

方丈にある「十六羅漢の庭」。
羅漢とは、知恵の力で悟りを開く聖者の事を指すそうである。
庭の石には、羅漢の修行の様子が表現されているという。
左手に、満開の薄ピンクの山茶花が目に付いた。
また、この寺の一室に元首相の細川護熙さんの作品である
襖絵が奉納されている。
中国の洞庭湖へ注ぐ川の場所をテーマにした、「瀟湘(しょうしょう)八景の図」。
細川さんの先祖は、この寺の創始者の細川頼之の系図に
つながる所以に起因しているのであろう。
ちなみに、滋賀の「近江八景」はこれに倣って選定されたと云われる。

後先になったが、本堂近くに一休さんの母子像が
置かれている。

歴史を感じさせてくれる要素を含んだように思える。
細川護熙さんと小池百合子さんをめぐっては
政権交代を果たした、「日本新党」の時代が想起される。
先の東京都知事選では、細川さんが舛添さんに敗れ
その後には、小池さんが当選となった因縁。
「希望の党」と「日本新党」の面影が重なり合う。
そんな経緯はともかく、境内を彩る晩秋の紅葉が印象に残った。