
京都・東山区の鹿ヶ谷(シシガタニ)にある安楽寺の門前

普段は、一般に公開されていない安楽寺。
花の季節に合わせて、門が開けられている。
桜、ツツジ、サツキの頃の土、日。さらに紅葉の見頃のシーズン。
そして、7月25日の鹿ヶ谷カボチャ供養と公開は期間限定だ。
どういう理由なのか、よくわからないが。

今は、境内に刈り込まれているサツキが目に鮮やか。
安楽寺の歴史は古い。鎌倉時代に、浄土宗創始者である法然の弟子の
住蓮、安楽の二人の上人が現在の地近くに草庵を営んだのが
始まりとされる。
ここに、宗教と女性に絡まるドラマが展開される。
後鳥羽上皇に仕え、寵愛を受けていた松虫姫と鈴虫姫の
姉妹が心の平安を求めて、両上人の前で剃髪して出家。
背景には、勤務場所の御所での女官同士の嫉妬と葛藤が介在したと言われる。
このことを知った上皇は、念仏教団である浄土宗に弾圧を加え
二人の上人を処刑してしまう。両姉妹は地方に流され
法然とその高弟の親鸞も、四国と越後のそれぞれに流罪とされる。

後日談があり、法然は許されて流罪地から帰ると
二人の菩提を弔うために草庵を復活させ
「安楽寺」と名付けて、今日に至っているとのこと。
両方の姉妹と上人の供養塔が、今も境内に残されいる。


京都ではそれほど有名でなく大きくもない寺だが、東山山麓にひっそりと
佇む。花の季節には心が安らぐ思い。
寺にはどうかと思うが、カフェの空間も境内にあり、くつろげるようになっている。
しかし、お茶の嗜みは禅宗仏教から派生しており
理屈にはあっていそうな感じはする。
