

16年前の阪神淡路の大震災の傷跡が
まだ残っている。
神戸の地下鉄海岸線みなと元町駅の駅舎である。
先の3・11の東北の大地震以降
原発事故を起こした東電の建屋を
連想させてるように思えて、気になっていた。
勿論、ここには原発はないが。
そもそも、「建屋」というのは辞書にはない。
すくなくとも、広辞苑、新明解国語辞典には。
専門用語のようにも思うが
辞書に載せられない用語は、いかがなものか。

この建物は、旧第一銀行神戸支店として
明治41年に竣工。デザインは辰野金吾さん。
建設当時の東京駅をはじめ、日銀本店
大阪では中央公会堂がそうであり、京都でも柳馬場に
文化博物館(旧日銀京都支店)が姿をとどめている。
あのレンガ作りに白の石を組み合わせた
瀟洒なデザインである。いずれも名建築といわれている。
その後、昭和年60まで大林組神戸支店が使用。
ところが、阪神淡路の大震災で内部が崩壊。
神戸市など関係者が、歴史的景観の保全を図るため
駅舎としてスタートした。
地下鉄海岸線が走り出した、平成13年7月の事である。


駅の裏側。骨組みがしっかりと
施されているようである。
建物は南と西の外壁が残されている。
文字通り、裏と表のある駅である。
乗降は、表付近から地下に入ることになる。
