
鳩山邦夫さんのいい分は、ある意味で正しい。
「かんぽの宿」などを巡る鳩山総務相と
西川日本郵政社長のバトルは
鳩山大臣の辞任で、当面の決着がついた。
もともとこの問題は、全国にあるかんぽの宿を
郵政民営化で一括で、民間に売り渡す事になり
もめたものである。売り方が不透明で価格が
安過ぎたので鳩山総務相が文句をつける。
郵政改革に一役買った、財界の有力会社に
実質、優先して売ったというもので”出来レース”と呼ばれた。
初めは、西川社長はその不手際を認めたものの
鳩山大臣は、その不明朗さをエスカレートさせ
辞任を迫ったもので、文化財級の東京、大阪の郵便局の
立て替えまで踏み込み、人事は政治問題化。
初めは国民の支持も多く、鳩山大臣に軍ぱいがあがっていたが
途中から、永田町の郵政改革派が巻き返し、事を複雑にする。
鳩山・西川氏の国会での微妙なやり取りもあり
その成り行きが注目されたが、結局は西川続投でケリ。
住友銀行出身の西川さんは当時から
その手腕が評価され、あの金融の不良債権処理の折にも
都市銀行、メガバンクのトップとして荒波を乗り切った財界人。
会社利益を生み出すのに抜群の成果を
出してきた。その手法が、今回のいざこざにつながったとも思えないでもないが。
かたや、鳩山邦夫さんは田中派出身でスタート。
昨今は法務相、総務相を務め、麻生政権誕生に一役買った政治家。
いわば、旬の政治家だったが
土俵際で敗北を喫した感じ。
ここで、ふっと思ったのが
「経済一流、政治二流」の言葉。
バブルまでの頃までよく使われた
一口で言う日本の政治、経済の表現フレーズだった。
簡保問題は、政治が経済に負けた様相。
今は中国の進出などで経済二流、政治は三流の流れ。
二流、三流の争いは、この辺で打ち止めにして
世界に向けた政治・経済の戦略に転換してほしい。
そのために、政治がもっとグローバルな視点からの
政策への取り組みが迫られている。
目先の事はもとより、世界の中の日本の将来ビジョンも視野に入れた
設計図を描いてほしい。政権交代がすべてではない。
問題は、政権交代にまつわる、そのプロセスと中身だ。